第4~6章までの新登場人物紹介

※本編登場順


名前:サイラス・フラカン

性別:男

年齢:33歳

ギフト:魔操力増大

【備考】

サリィズ王国における風属性精霊魔法の大家フラカン一門の出身の魔法使い。

幼き頃より精霊魔法の道へと進み、将来はフラカン一門を率いる才能と持て囃されたが、本人にその気は無く修行を終えるとすぐに諸国漫遊の旅へ出てしまった。

十代後半から二十四歳になるまで自由奔放に生きたが、師匠から宮廷魔法使いへ推薦の打診を受け渋々王都へ向かう事になる。

当初は適当に面接を受けわざと不合格を……と考えていたが、宮廷魔導師ルーファス・クロウサスと直接話す機会を得て、その出会いに感銘を受けたサイラスは宮廷魔法使いへの道へ進む決意をした。

その後ルーファスの下で雑務係を務める事になるが、この間に宮廷薬師ライザールの下で助手を務めていたソフィアと出会い、顔を合わす度に罵り合う様な仲になってしまう。

自称美食家であり、若い頃は若干肥満気味であったがソフィアの存在がかなりストレスとなり激痩せした過去がある。

宮廷魔法使いとなってからは、他の魔法使いらと共に戦場における精霊魔法の活用の研究に尽力ししっかりと成果を上げているため宮廷からの評価は高い。

コトナ集落にソフィアがいると知っていた為、常々守護役交代の件は断ろうと考えていたが、今回は緊急の用命で断る事が出来なかった。

風属性の精霊魔法に関しては広範囲への攻撃を得意としており、サイラスは全く好戦的では無いが戦場においてこそその真価を発揮する人物。

コトナ集落の近くにあるトリス街には兄弟子のエルネスト・フラカンがおり、集落には初めて来訪したがこの地方自体には馴染みが深い。


名前:アラン・ヴィシエ

性別:男

年齢:23歳

ギフト:筋力増大、敏捷性増加

【備考】

宮廷騎士団に所属する騎士。

有事平時関わらず宮廷魔導師と魔法使いの守護役を担っている。

ヴィシエ家は代々騎士を輩出する名門であり、サリィズ王国内においては三大騎士家のひとつとしてその名を轟かせる。

槍術を得意とし同年代に敵は無く、二十歳の頃に王家主催の武芸お披露目に参加し華々しい活躍をみせた。

騎士は戦時では一般兵の指揮を任せられるが、騎士団に所属してる騎士に関してはアランの様な若い騎士は一般兵の様にこき使われる場合が殆ど。

アランは元ヴァンドール家の騎士であり、領主より小規模ながら荘園の管理を任されていたが宮廷騎士になる際に騎士号と荘園を返上している。


名前:ロッタ

性別:男

年齢:14歳

ギフト:魅力増大

【備考】

ソフィアの甥。

ソフィアが王都から追放される際に、ソフィアの父ライザールが世話係として同行させた。

心根が優しく、穏やかな性格で誰とでもすぐに打ち解けてしまう。

王都にいる間はロンコード家で奉公しており、魔法の素質があったのでライザールやソフィアから神聖魔法の手解きを受けていた。

ライザールはロッタも薬師学校で学ばせ、ゆくゆくは養子としてロンコード家に迎え入れるつもりだったが、正妻と大豪商バライズが許す筈も無く中々話を進められない状況だった。

ソフィアと共のコトナ集落に来てからは、集落の人々からの寵愛を一身に受けすくすくと育っている。

現在の神聖魔法の腕前は、切り傷などの治癒と簡易式の浄化術が使える程度だが年齢を考えると恵まれた才能の持ち主と言える。

本来はウリヤ流の格闘術の修練も行うが、そちらの才能はからっきしでソフィアが教えるを止めてしまった。


名前:レイラ

性別:女

年齢:18歳

ギフト:幸運

【備考】

元々はトリス街で薬屋を営んでいたが、商売が立ち行かず廃業してコトナ集落へ兄マイルズと共に移り住んだ。

マイルズとレイラは商人ドナルドと幼馴染みであり、その紹介があってコトナ集落へ来ることが出来た。

現在レイラたち兄妹は、ドナルドが倉庫代わりに使っていた建屋を改築して住んでいる。

両親は既に他界しており、身よりは他に無い状況。

兄マイルズは商売は下手だが、薬草の知識に関してはずば抜けていて現在はドナルドの注文通りの薬草を森で採取する仕事をしている。

レイラは兄が採取して来た薬草や植物の仕分けなどをしているが、仕事量は然程ないので、自由気儘に集落の人々の仕事の手伝いをしてる事が多い。


名前:ローナ

性別:女

年齢:30歳

ギフト:未測定

【備考】

集落長の弟アンガスの妻。

大工レックスの妹で、珍しく同じ集落内での恋愛婚。

アンガスは寡黙な男でローナよりも十歳ほど年上だが、先に惚れたのは彼女の方だった。

奥手なアンガスに痺れを切らした集落長の妻ベリンダがローナに逆夜這いを仕掛けさせた逸話は今でも語り草である。

手先が器用なので、農閑期は麻織物作りに従事しておりその腕前は、近隣の集落から若い娘が彼女に教えを請いにやってくるほど。

実際にローナが制作した織物は王都でも高値がつくため、商人ドナルドは農繁期も織物製作をしてくれと再三申し入れをしてるが、一年中織物をするのは嫌だ、と断り続けている。

ローナが真面目な男が好きな理由は、兄が遊び人過ぎて散々苦労させられたから、とたまに酒を飲むと未だに愚痴を零してしまう。


名前:タミー

性別:女

年齢:26歳

ギフト:未測定

【備考】

きこりのダンの妻。

近隣の集落からコトナ集落へ嫁入り。

夫のダンは近隣集落のきこりを取り仕切っており、タミーは他の集落のきこりの娘でお互い子供の頃から面識があった。

タミーはベリンダも認めるほどの料理上手。

農繁期は農作業の手伝いをし、農閑期はローナと共に麻織物製作に精を出している。


名前:ノーマ

性別:女

年齢:19歳

ギフト:未測定

【備考】

大工のレックスの妻。

ノーマは十四歳の頃に両親を亡くし、それまではトリス街に住んでいたが遠縁にあたるベリンダを頼りコトナ集落へと移り住んだ。

それからは集落長の家で暮らし、ベリンダはノーマを我が子と分け隔てなく育てる。

夫である大工のレックスはトリス街でも名を馳せるほどの女たらしで有名だった。

大工としての腕は一流だが、その悪名をこの地方で知らぬ者はいないくらいで、自身も一生嫁はとらず遊んで暮らすと豪語していた。

ノーマはトリス街に住んでいた時からレックスの事を知っており、子供ながらに将来は明るくて面白い人と結婚したいと想い描いていた彼女は、遊び人レックスに対して密かに憧れを抱いていた。

ノーマがレックスの住む集落に移り住んだのは偶然の産物だったが、それを運命だと捉えた彼女は十四歳の頃からレックスに対し日々熱烈なラブコールを送り続ける。

当初はガキは相手にしないと見向きもしなかったレックスだったが、日々女性らしく美しく成長するノーマを見る内に心が揺れ動き、最終的にはレックスから告白をして結婚に至った。

結婚してからまだ一年と少しだが、それ以来レックスは女遊びをしなくなったので、トリス街ではレックス死亡説がまことしやかに囁かれている。


名前:ドッズ

性別:男

年齢:47歳

ギフト:器用さ特増

【備考】

コトナ集落在住の凄腕猟師。

第七次森林戦争時はまだ子供だったが、幼い頃より猟師である父親と一緒に森に入っていた為、王国軍の道案内をしていた。

若かりしルーファスとはその頃に出会っており、それ以来二人の関係は地味ながら良好に続いている。

ルーファスが王都にいる際は、森の中の調査や守護石周りの掃除をしており、その分の報酬を度々受け取ってはいるが殆ど手つかずの状態。

既婚者で子供もいるが、以前大物の獲物を狙う為に連絡なしで森に二十日ほど籠った事があり、見事獲物は仕留めたが帰宅した時には既に嫁は子供を連れて出て行ってしまっていた。

それ以来、ドッズの森への執着は深まる一方で現在も日々一日の半分以上を森の中で過ごしている。

裏話として、ドッズ元嫁はベリンダに相談を持ち掛け、一度逃げたら追いかけてくるのでは?となり実際子供を連れて逃げたがドッズは追い掛けて来なかった。

元嫁はそれで愛想を尽かしトリス街で再婚している。

この件をけしかけたベリンダは未だに後ろめたい想いがあり、ドッズに対しては優しく接する様に心掛けている、らしい。

この裏事情に関してドッズは一切認知して無い。

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