第46話四方山話『博識?雑学?無駄知識』

 涼花のわけのわからない無駄知識を聞き、カワサキは素直に関心の声を上げた。

「センパイは何でも知っていますね」

「何でもは知らないわよ。知っている事だけ……って、この程度本当に普通の知識でしょ?」

 そう言われ、カワサキは今まで涼花から披露されたトリビアを思い出し首を振った。

「いや、普通火薬の作り方とか、その配合率とか知るわけないですよぉ。本当によくそんな事覚えてますよね」

「世の中何が起こるかわからないからね。意外と日常で役立つし、何でも知っていて損はないわ」

 大切なのは情報の精度と真偽よと涼花はナイ胸を自慢げに張った。

「いや、流石に火薬の製法や冶金技術関連なんて何の役にも立たないんじゃあ?」

 カワサキの当然の突っ込みに涼花は意外そうな顔で答えた。

「何を言っているのよ。現に今此処では色々役立っているわよ」

「異世界召喚を日常に語られても……」

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