第5話 今日も馬車でゆく
パカラッパカラッパカラッ。
軽快に馬車が進んでいく。
俺はガルド。一人で旅商人をしていた。
実質的には運び屋みたいなものだが、都市から都市へと定期航路を毎回往復している。
マルクル王国王都マルクと隣国ベルディスタン王国王都グランディアを行ったり来たりしている。
いつも運んでいるのは塩だ。
マルクル王国には長い海岸線があり、塩作りが盛んだ。燃料になる森が広がっている。
一方のベルディスタンは内陸側の乾燥地帯の半分は砂漠で、塩は完全に輸入に頼っていた。
生活の生命線を託されていると思うと、やりがいのある仕事だった。
馬車に満載した塩はかなり重い。
二頭の馬が必死に馬車を引いていく。いくらかの塩はマジックバッグに入れているが、俺のカバンは容量があまり大きくなかった。
ちなみに帰りは砂糖を満載して帰る。
ベルディスタンではその温暖な気候でサトウキビ栽培をしている。
マルクからは船で運ばれ全世界へと送られているらしい。
甘いのも塩辛いのもまかせておけ!
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