第9話

 俺はそう楽観視もして、一階へと降りた。


 次の日も相変わらずの雨だ。

 それも黒い雨。

 これも、天からのお恵みってやつだ。

   

 俺はジンが起きるまでに、依頼を片付けに早々と外へ出た。

 お気に入りのレインコートは、昨日にマスターが着ていたのでずぶ濡れだった。


「乾いていないな……」


 俺は依頼人に会うべく。

 真っ暗な朝の街を一人で彷徨った。


 今は早朝の4時のはずだ。

 依頼人は居酒屋の主人なので、今の時間は当然寝ている。依頼は悪漢退治。昨晩に倒した奴で全部だろう。もう、依頼料を貰えばこの仕事はひと段落だ。


 次はジンの依頼か……。


 アンダーワールド……一体、どこにあるのやら……。

 

 

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