第15話 第2回ホラゲ配信

「第2回ホラゲ配信、始まるざますよ!」


:いくでがんす!

:フンガー!

:君ら息ピッタリ過ぎんか


「なんでみんな、そんなに楽しそうなんですか...」

「そりゃメリーちゃんの新鮮な悲鳴を求めてるからに決まってるじゃないっすか!それにほら、前回は配信のあと私の部屋に来て ——」

「おねーちゃん!?」


:怖かったのねw

:開幕てぇてぇ助かる

:即行でバラしてて草生える


「ちょ、ごめんって!そんな叩かないで...」

「もぉぉぉぉぉぉぉっ!!」


———

————————


「じゃ、自己紹介も済んだことだし、気を取り直して前回の続きから始めるっすよ!操作は勿論メリーちゃんでーす。ほら、いつまでもむくれてちゃ可愛い顔が台無しっすよ」

「可愛くないのでいーんですー!」


:かわいい

:かわいい

:かわいいんだよなぁ


「あーあー!ネタバレ防止でコメント読めませーん!知りませーん!—— なんで笑ってるんですか!」

「いやー、メリーちゃんの反応が可愛くてつい...」


———

————————


「さてさて、前回は教会で鍵を拾ったところで終わったわけですが...」

「えーっと…あった。裏庭の鍵、これですね」

「早速行きまっしょー。今回はどんな悲鳴が聞けるか、楽しみっすねぇ」

「今回はぜーったい叫んだりしませんからね!確か裏庭はこっちの…きゃあっ!!」


:おっフラグか?

:オラわくわくしてきたぞ!

:フラグ立ったな

:TSKRたすかる

:フラグ回収が早い!!


「なっ、なんなんですか!さっき通った時は何も居なかったじゃないですか!?」

「くぅ~~~っ!幸先良いっすねぇ!!」

「なんでおねーちゃんは驚いてないんですか!」

「だって私、プレイ済みっすから」

「もぉぉぉぉぉっ!」


:叫びながらヘッドショット決めてて草

:うっまw

:メリーちゃんの悲鳴で酒が美味い!


———

————————


「—— やっと着いた…なんで裏庭に行くだけでこんなに...」

「ほらほらメリーちゃん、ムービーが始まったっすよ!」

「ムービー?——— あの、この流れってもしかして...」

「…グッドラック!」

「ボス戦じゃないですかぁぁぁぁ!!」

「中ボスだからへーきへーき」


:言うて割とクソボスでは?

:出たな糞神父!

:ギミック知ってれば雑魚だから...

:安心と信頼の開幕連射

:あっ、流れ弾が


「あれ?屋根から十字架が……うわぁ...」

「おぉ、ナイスゥ!十字架に潰されてるうちにやっちゃいましょー♪」

「はっ、はい!それじゃ武器を持ちかえて...えいっ!」


:延髄にショットガンとか、可愛い掛け声でやることがえぐいw

:なんこれ

:ぐえー、死んだンゴ

:十字架に撃ち込むと落ちてきて大ダメージ+拘束、相手は死ぬ

:俺、1時間負け続けて攻略サイト見たのに...


「ここ、初見クリアとはやるっすねー」

「神父さんなのに十字架でやられちゃうんですね...」

「天罰が当たったんすよ、きっと」

「いやぁ、確かにそれくらいのことはしてましたけど...」

「それよりほら、次は警察署に行かなきゃ。次は何が待ってるんですかねぇ」

「何が…って、おねーちゃんは知ってるはずですよね?」

「あ、バレました?」


:死体で実験繰り返すような外道だからしゃーなし

:うーん残当

:ちな、さっきのゾンビ集団に嫁さんぽいの混じってんだぜ

:えぇ…てか、そんなもんよく気付くな


———

————————


「次はおねーちゃんに操作お任せします!」

「えー?まぁ別にいいっすけど…なら、道案内だけでもメリーちゃんに頼みましょうかね」

「道案内ですか?」

「そそ、何処に行くかはメリーちゃん次第ってことっす」

「うーん…わかりました、任せてください!」


:ここマップ分かり難いんだよなぁ

:地図見ろ定期

:警察署になんでギミックがあるんですかね...

:地図見ても迷子になる人だっているんですよ!!!



「—— メリーちゃん、よく迷子にならないっすね…?」

「え?だって地図あるじゃないですか?」

「…ここ、階数も部屋も多いし、結構分かり難いと思うんすけど」

「うーん?なら、地図は普段から見てますし、その所為じゃないですかね?自分じゃよく分かりませんけど」

「羨ましい」

「もしかして、おねーちゃんって方向音痴...」

「ノーコメントっす...」


:あっ(察し

:3回くらいクリアしてるけど此処だけは未だに迷子なるわ

:( ‘A)人('A )ナカーマ


「—— そんなわけで、署長室まで来たわけですが」

「やっぱりボスですか?」

「それは鍵を開けてのお楽しみっす!」


:ドキがムネムネしてきた

:お楽しみってなんだっけ?

:振り向かない事さ


「ってことでオープーーン!」

「ちょ —— って、何もないじゃないですか!」

「やだなぁ、ボスが居るなんて一言も言ってないじゃないっすかー」

「んもう!…それで、これはメモと鍵ですか?」

「パスワードと地下の鍵みたいっすね」

「なんで警察署に地下…は、別におかしくなかったですね」

「牢屋とか地下にありそうっすよね、知りませんけど。それより、今日のところはキリも良いしこの辺にしましょうか、丁度セーブポイントもありますし」

「そうですね、これ以上は時間も遅くなっちゃいますし」


———

————————


「—— 今日も新鮮な悲鳴が摂取出来て良かった!」

「またよく分からないこと言って...ほら、終わりの挨拶しないとダメですよ」


:悲鳴からしか得られない栄養素がある

:叫びながらヘッショ決めるのめっちゃ笑った


「そっすね…それじゃみんな!今日も見てくれてありがとねー!」

「皆さん、今日も遅くまでありがとうございました」

「また近いうちに続きやるんでよろしゅー」


:おつかれー、続きも待ってる!

:急に呼び出し食らって戻ったら終わった(´;ω;`)おつ

:乙、呼び出しニキも乙


——— この配信は終了しました

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