第37話 〜魔法の授業〜

先輩が仲間になってから数日。何もなく日々が過ぎ去り、今日から魔法の授業をすることになった。また、この学校では実力によってランクが上がって行くらしい。


「それでは、今日から魔法の授業を始めます!それじゃあ、最初は炎魔法から行きましょうか!では、最初の呪文は...火球ファイアーボールですっ!」


「「「「「「わーい。」」」」」」


ということで始まった魔法の授業。僕らに関しては簡単なので良し。そうして周りは呪文を唱えていく。


「.....火球」

ゴウッ.... ボアァァァ....


「わぁ....さすが相沢さんだわぁ...」


「さすが、このクラストップの魔術師!」


...なるほど。僕らが入ってくる前から一応魔法の授業はあったらしい。でも、六年になってからは初の様子か?まぁ、これと言った影響は僕にはないんだけど。


「火球っ!」 「火球。」 「火球...!」

ゴウッ... ゴウッ... ゴウッ...!


「....最後は裕介くんかな?じゃあ、裕介くんには皆に見てもらおうか。」


「あ、はいっ!....緊張するなぁw」


「大丈夫だよぉ。」  「失敗しても仕方ないから良いよぉ。」


...緊張するなぁ。初めて皆に見られながら魔法を見せる...にしても、あの二人に関しては何も不安な顔してないな!?そうして、僕はいつも通りにで唱える。


火球ファイアーボール

ゴウッ! ボォァアァァ!


「「「「「「「「「「.....え!?」」」」」」」」」」


「あ、すいません...無詠唱で魔法を唱えてしまいました....」


「いや待て待て!?」  「無詠唱で魔法を唱えてしまいました...じゃないよw」


...自分が考えてもいなかった反応だった。自分の出身校を考えれば「さすが天才やわ。」とかそんな感じの反応かと思った。でも、皆の小声を聞いていれば無詠唱の

能力をもつ人はこの世でただ一人、この世を願った人だけだったらしい。


「もしかして...君が、この世界の想像を願った神様ニンゲン!?」


「いや、僕の守り神のおかげですよ。鴻が多分...くれたのかと。僕も今回が初ですし。」


「そっかぁ....」 「でも、そっか。あいつ、オオトリ様が守り神やしな。」


ということで、ちょっとした騒ぎもあったがなんとか平和に終わらせた...と思った

矢先。


ザザッ.... ザァァァ....

{後輩。沖縄で魔物が進軍を始めた。この感じ、どこかの地下につながる洞窟が出発地点と思われる。直ちに応援をお願いする。どうぞ}


{了解した。今からそちらへ向かう。}

ザァァァ... プツッ...


「今の聞いた?二人共。」


「おう。」  「えぇ。早退して向かいましょうか。」


「「「先生!家の事情により早退しますっ!」」」


「はぁい!気をつけてねぇ...」

バビュンッ...


「啓太。なにか嫌な予感がする。」


「あぁ...同感だ、伶奈。俺らも早退するぞ。」


「俺も早退しますっ!佐渡島での応援要請がかかったので!」 「私もですっ!」


「はい。急いで向かうように。転移テレポート

キランッ...

      第37話 END.

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