第35話 〜修羅場(しゅらゔぁ)〜

「......」  「........」


沈黙の時間が続いて数時間、現在の時刻はまさかの午後8時。ここで騒がれたら近所迷惑で終わる。にしても、この数時間よくその体制でキープできたな。と思うような体制である。そうして、その沈黙を破ったのは悠斗だった。


「あのさ....お前ら、そこ邪魔なんよ。俺らは飯を食えずに数時間待ってるの。柏原さんともあまり喋れずに終わったんだよ。早く警戒をとk」


「「うるさい。」」


そうして、悠斗の怒り混じりの言葉はその四文字によって消されてしまった。

悠斗もこの状況に関しては初めての様子なので、口をぽっかりを開けたまま動かなった。そうして、優雅に紅茶を飲みながら二人の姿を滑稽と思っていそうなリボンから提案が降りた。


「それならば、実力行使ではどう?そうすれば、どちらに服従するかとかも決めれるじゃない。」


「「....は!?」」


うん....僕と悠斗は知ってるけど、見た目によらずにすんごいサイコパス。

それに、二人共その言葉によってフリーズしてるよ。そうして、ようやく動けたのは白雪の方だった。


「分かった。じゃあ、実力行使といきましょうか。気はあまり乗りませんが。」


「.....分かりました。リボン様がそう仰るのであればそうします。」


だが、僕はその案には賛成できない。仲間なのであれば喧嘩などせず、仲良くなってほしい。そうして、僕はもう一つの案を提案する。


「それならさ....まずは仲良くなるために話してみたらどう...?会ってから

一切喋ってないでしょ?二人共。」


そうすると、悠斗も続けて話し始める。


「それはそうだな。裕介に俺は賛成だ。そうすれば、二人は傷つかずに平和に終わる。」


「「.....それが一番良い。」」


そうして、僕の案は可決となった。そうして二人は自己紹介をし、笑いあい....仲良くなれた。一緒に住むことにも問題はなくなった様子だった。


「...良かったね。」


「ホントだな。こうやって世界は回れば平和に終わるのによぉ....全く。」


まあ、リボンは少々すねていたけど結果的に平和に終れた。そうして、各自やることに戻ろうとした時....その平穏は一瞬にして乱れた。

パリン.....


「.....よぉ、雑魚。」

          第35話 END.

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