第32話 〜白雪の本当の目的〜

皆さまこんにちは、ナイまるでございます。自主企画を作成してから2日で36作品もの数が集まりました。誠にありがとうございます。一息つきましたら読んでいきますので今しばらくお待ち下さい。では、物語をご堪能下さい。

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「....さて、わいからの質問やな。白雪言うたか?あんたの目的はなんや...?」


鴻からの質問は白雪の本当の目的だった。実際言うと、仲間になるためにあいつらを捨てるなんて言う馬鹿なことはしない。ということは、偵察部隊のような感じなのだろうか。


「まぁ....石神くんののもそうだけど、本当は石神くんのとして来た感じだよ。石神くんにはバレているだろうけど。」


考えがきれいにヒットしていた。しかも、僕にバレていることも承知の様子。少々怖いな、白雪さん。それにしても仲間になりに来た....本当にそうなのだろうか。実際を言えば彼女は戦力外なのだがね。


「....白雪さん、と仰ったかしら?仲間になるは良いけど、相手に情報を伝達するのでしょう?そこに関しては少々信用できないわね。」


「それはそうだな、リボンと同意見だ。お前のせいで俺らの平和な学校生活が潰されちゃあ困るんでな。」


....そういえば、すっごい小声で言っていたけど彼女もまた、僕らの安全を願っているような気がする。だって....初詣の時「石神くんが安全でありますように...」って言ってた気がした。


「そこはご安心を。私もあなた達のことを殺そうなんて思っていません。それを言うなら、私は彼らのスパイという感じで思っていただければ幸いかと。」


「へぇ....初めていじめっ子で僕の味方をしようとする子を発見したよ。それに、彼らの情報を知れるんだったら皆的にも、嬉しいことだからね。」


そう、彼らの情報を収集できるようにしたかったのだ。GPSや盗聴器を仕掛けるだけではバレてしまう。それなら、ならどうだろうか?そちら側のように見せかけた裏切り者が欲しかったので僕は承諾しようとする。


「じゃあ、契約成立ってことでいいかn((」


「「それは、まだ駄目。」」


「....なるほど。私が本当に石神くんサイドに就くのかがまだわからないというわけですね。それなら、こんなのはどうでしょう?〈これから一週間、敵が来なければ仲間になる〉という案です。」


「....それなら、仲間か敵かは一目瞭然だものね。乗ったわ、その案。」


「....俺もその案は乗った。それなら、俺らも見分けやすいもんな。いい案を出してきたな、『学年一の戦略家』さん?」


そうして、僕らは一週間、白雪さんの行動を観察することにした。

                        第32話 END.

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