第31話 〜オオトリノマツカド〜
ー
無詠唱で唱えた魔法は〈クリーン〉。魔法で出来た怪我や炎の引火などの魔法に寄る災害等を消せる魔法。チートなのだがまあまあ強いもの。そうして、白雪の体は元に戻り、周りの炎も消え去る。そうして彼女は起き上がり言葉を発する。
「.....どうして私を助けたの?私は....貴方を傷つけようとしたのよ?」
「.....白雪さんは、僕と仲良くなりたいんでしょ?だったら....助けるよ、仲良くなるために。」
そう言うと彼女はひとつぶの涙を流した。その涙を拭うと彼女は不思議な顔で僕に質問を投げる。
「そういえば....石神くんの守護神である鳳の松角って何者なの...?」
「そうだね....皆にも効いてほしいから能力を解除しようか。」
パチンッ.... グゥゥゥゥン....
そうして、時は動き出し皆も動き始める。だが、皆は状況整理のためなのか動かない。でも、リボンと悠斗はすぐに状況を理解し手出しをしないようにする。そして僕は、ある能力を使う。
ー
バチッ....!
「おお....この感じは懐かしいなぁ。裕介...どうしてコイツを生かしたんや?って....あの言葉か。まぁ、ええ。」
「「「「「「「.....!?」」」」」」」
一瞬にして、呪文を唱えることもなしに
「とりあえず...簡潔に話そうか。わいの名前は鳳の松角や。裕介の守り神をやらせてもろうとる。また、わいに関しては、石神家に代々伝わる神様や。」
「....
「うそでしょ。あの鳳様が目の前にいるなんて....これはなんかの夢に違いない...」
そういえば....石神家に関してはあまり知られていないんだっけか。その代わり、鴻に関しては歴史の授業でよく出てくる人気者なんだよなぁ...なんか悔しい。そう思っていた矢先、皆の口は開きっぱなしで口を揃えてこう言った。
「「「「「「石神くん怖えぇぇぇぇ!?」」」」」」
「.....まぁ、裕介があまり言わんかったっちゅう結果やな。ドンマイやなぁ....ホンマに。」
「石神くん.....やっぱ強いな。」
「「....いつも通りだなぁ」」
第31話 END.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます