第29話 〜もう一人の自分〜
「....白雪さん、行かせていただきます。」
ー
そうして、僕と白雪さんの戦いが始まった。僕は隠密を使い一気に白雪さんに近づく。だが、居場所はバレている様子で僕がいる方向に必ず刀を構えていた。
「....隠密じゃあ、私の目は惑わせないよ?しかも、分かりやすい動き方だね。」
....そうして、僕の場所を分かっていたので斬りつける。だが、僕も負けじと応戦していく。
「そのぐらい分かってます。僕だって、色んな人と戦ってきたんですから。」
「ふーん....結構自信有りげじゃんか。でも、私の勝ちなのは確定だね。」
その時...彼女の周りから異世界でよくある、オーラが彼女を包み込んでいく。だが、僕はそのオーラを斬りつつも近づいていく。
「....このオーラが攻撃手段なのはまるわかりですよ。」
「なーんだ。バレてたかぁ....」
それでも、彼女は刀を振り続ける。でも....なぜか知らないが周りを見ると皆止まっていた。そして、僕は理解する。僕は、
「....早期決着を申し込もうか。さて、よろしくね。もうひとりの僕。」
バタッ....
「あらら...ついにおかしくなりましたか?では、死んでもらいましょうか。さようなら、愛する人よ。」
フッ.... ガキンッ!
そうして、倒れ込んでいた裕介は立ち上がる。その気配はまさに別人のようだった。
「...おいおい、人格変更中に攻撃とはねぇ...?随分舐めた真似してくれんじゃねえかよ。白雪さんよぉ...?」
「....貴方、何者?あなた、裕介じゃないわね。」
....そうして、俺は本当の姿をあらわにし名前を名乗ることにする。
「俺の名前はなぁ....まぁ、適当に
「へぇ....一見、見た目は普通の人間のように見えるけど神様なのね。」
....それに関しては裕介が「この服でいてくれない?」って言ってたもんなぁ。それに、エルフたちも知らん様子やし。怖いもんやな、裕介はぁ...
「んじゃ....この世からさいならしてもらいましょか。」
「....何を言っているn」
ー 灯火幻想水流炎斬 ー
ゴウッ.... ブォォォォオ!!
「うっ.....本当にこの世からさよならなのね。せめてでも...石神くんと仲良くなりたかったな....」
そうして、白雪天音は息を引き取ろうとした瞬間...
「....白雪さんは、僕が死なせない。」
そんな言葉が教室に響いた。
第29話 END.
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