第28話 〜奇襲攻撃〜 白雪の目線

パリンッ...!


窓割れると同時に全身ローブで隠されている人たちが現れた。この感じ、柳田君が送ってきた刺客ではなさそうだ。と考えてくると...


(...奇襲攻撃っ!)


そうして、皆が恐怖で伏せた瞬間に下っ端らしきが大声で探している人を表す。


「全員手を上げろ!この中に石神裕介はいるか!」


....馬鹿なのかこいつら。普通、銃持っていて自分が呼ばれていても何するかわからないから名乗るわけがない。名乗るとしても偽物だもん。だって、本物は教卓の後ろにきれいに隠れているもん。


「....俺が石神裕介だ!掛かってこい大人ども....!俺が相手だ!」


ほーら、別の人間が名乗ったじゃん。こいつらは本当に馬鹿だな。どうしてこんな場面を考えずに言うんだろうなぁ...作戦がなってない。そう思っていると気づけば石神くんは消えていた。この感じ、石神くんも【隠密】は持っている様子。その時だった。


「アガッ...!」


「ギッ...ガッ...ゴエッ....!」


片方は首を。片方は四肢がありえない方向に曲がっていた。これも...石神くんがやったと考えると少し怖い。実際言うと、彼はそんな力を持っていると思われていなかったからだ。怖い。


「え、何々?急に倒れ始めたよ!?」


「どうしたんだ....!?二人共!もしや....神の力!?」


その瞬間、私は彼らが宗教的なやつに入っていることが分かった。最初に考えることが神の力なんて、私の偏見と独断だけど宗教に入っているに違いない。そう考えていると教室内から音が聞こえた。

コンコンコンッ....


「....!」

カチャッ... チャキッ...


そうして、刀と銃を構えた二人は教徒に攻撃を始めた。それにしても....動きが洗礼されていて隙がない。そうして、攻撃をしているその時だった。


「よーし!生徒の皆、実践だ!訓練でやってきたことを存分に活かして〜!」


「「「「「「「「「「はーい!」」」」」」」」」」


そうして、生徒も攻撃を始める。このクラスに関しては、魔法が使える子だけを

集めているらしい。だが、リーダー格には攻撃が通じていないことが分かった。その理由としては結界だった。そうして、一瞬にして呪文を唱える。


「....結界持ちか。【結界解除】。」


「....なっ!?」


そうして、結界を解除したことを見逃さなかった石神くんは敵の懐に潜り込み、一言つぶやくとリーダーは首を飛ばされ死亡した。だが、私は少しおかしかった。彼と仲良くなりたかったのか、【隠密】を解いて石神くんの前に現れた。


「やぁ...裕介くん。」


「....白雪天音さんでしたか。結界を解除した者は。では、殺させてもらいます。」


殺す、という言葉に反応し私は戦闘意欲が増し、仲良くしたかっただけなのに戦闘態勢になりこう言い放った。


「それは...こちらのセリフだよ。裕介くん。」

                     第28話 END.

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る