第25話 〜質問祭りと奇襲〜

「それじゃあ今から、一時間目が終わるまで質問タイムを取りま〜す!」


自己紹介が終わり、質問タイムが始まった。皆の名前に関しては僕の鑑定で読み取れるので問題なし。こういうところが便利なんだけど...これを使うと流石に怪しまれるか....って思ったけど、今はもうファンタジーも混じってるから魔法も使えるのか。しかも、鑑定していくと皆、能力持ってるし。そういえば、このクラスは魔法が使える生徒を集めたクラスって言ってたか...


「「「「「「「「「「「はいはいはい!!!」」」」」」」」」」


「うおっ...w質問ありすぎだろ。取り敢えず、そこの窓際の前から三番目の女の子!」


「やった...私、アルバス様に取り上げられた!」


それにしても....僕が入学したときは質問タイムとかなかったなぁ。転校生じゃないからって理由だけど。


「んじゃ、質問どーぞ。」


「えーと、アルバス様は最近動画投稿をしていませんでしたが....それは転校準備をしていたからなんでしょうか?」


「おぉ...答えにくい質問やな。あと、アルバスって呼ぶのやめ!上下関係生まれるからね。で、答えなんだけど、その通りだね〜」


実際は交通事故で死んでしまったんだけどね。でも、そのことは忘れ去られていることになっているらしい。自分は死んだことを覚えているけど、親友以外は死んでいたことは抹消か...神って怖い。


「じゃあ、僕から。え〜と...一番後ろの廊下側の男の子!」


「うっし、俺だな!俺、門松 啓太かどまつけいたってもんだ!で、質問なんだけど...どうして、エリート校の人間がこんなとこに来たんだ?」


「え〜と、家庭の事情で東京から浦安に引っ越さないといけなくなって...でも、〈東京公立小〉とおんなじ偏差値のところへ行きたかったってのが理由かな...!」


「なるほどな〜、ありがとな!詳しく教えてくれて。」


結構、元気な感じだけど育ちは良さそうだ。言葉遣いも乱暴ではないし、相手のことを考えられているし。彼は...裏切らなさそうだ。


「さて...私の番ですね。それでは、前から二番目のポニーテールの女性の方。」


「わぁぁ....テレビで見た通りの性格...あ、私の名前は相沢 伶奈あいざわれなって言います。それで...質問なんですけど、どうしてリボン様のような御方が此処へ?」


「そうですねぇ....私は学校というものに興味を持っていたのですが、親に行かせてもらえなかったのです。ですが、此処を見つけ行かせてくれることになりました。私も転校生という扱いですが、実際はというのがふさわしいかと。」


そうして、僕たちへの質問は止まることを知らずそのまま一時間目が終わろうとした...その時だった。

パリンッ...!


謎の人物たちからの....が行われ始めた。

                        第25話 END.

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