第21話 〜フェイクエリア〜
「...なんか嫌な予感がします。皆さん。」
そうアリスが言い放った時、緊張感が走った。僕を抜いて。家に移住してから15分でまさかの特定。だが、なんとなく周りの景色が違うことに僕は気づいていた。
「ここは...別の場所だ。」
「「「え!?」」」
「...そうなのかい?」
...彼はまだ気づいていない様子だ。だが、彼は敵。その理由としては家に入る時、偽の親戚は僕と親戚しか知らない暗号を間違っていた。しかも、分かりやすく。
「お前...俺の信頼できる親戚じゃないな?」
「ギクっ...そ、そんなわけないじゃないかw」
「じゃあ、なぜギクついた?しかも、暗号は間違っている。」
...慌て始めたな。完全にバレていることを悟ったらしく攻撃の隙を伺っている様子。だが、僕は警戒心を解かない。その時だった。
「なぁ...外の様子、変じゃねえか?」
「え、あ、そんなわけないじゃないか?」
「...
...戦闘態勢なんて言ってしまった。でも、そのおかげか皆集中している。そうして、攻撃のスキを見せないようにした僕たちは相手の本性を見せることに成功した。
「くそが...どうしてバレた!?お前が...そんなに賢かったはず無いだろう...!?」
シュウゥゥゥゥ...
「
そう、先生だった。やはり、彼も僕を狙っていたのであろうが...分かりやすい。そうして僕は一瞬にして銃を構える。
カチャッ...
「おおっと...元担任に銃口を向けるとは。良い度胸してんなぁ...?裕介。」
「あんたは担任なんかじゃない。今は赤の他人だ...」
「なら、死ぬ覚悟は出来てんだろうなぁ?!」
チャキッ....
相手は刀。でも、こちらは4人という圧倒的力の差。しかも、大宮はまだ気付いていない。もう、死んでいることを。
「おらよっ!」
ブンッ...
「空振り...」
「何故だ...!?どうして!今、完全に裕介を狙ったはずなのに!?」
「....さよなら大宮先生。《南無阿弥陀仏》」
「へっ?ウグッ....ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!!」
シュゥゥゥ....
これで、あと100人か...もっと殺らないとな。
第21話 END.
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