第18話 〜救出作戦と謎の声〜

「やばいやばい...!なんで戦闘に気を取られたんだ僕っ!?早く助けないといけないのに!」


戦闘が終わり、我に返った僕は急いで人命救助へ向かう。でも、被害が大きい。死んでいる人もいるかもしれないがそんなことはどうだって良い。の所為で沢山の人が死んでしまう。そうして僕は生命探知能力を使い、生きている人を探す。その時だった。


(...見つけた)


「へ!?」


そう、誰か知らない声が脳内から直接聞こえ始めたのだ。でも、そんなファンタジーなことは起こらないと思い僕は構わず人命救助を行い始める。


(どうして無視するの?)


「ここは危ないです!早く逃げてください!」


「あぁ...助かったよ...」


どうして無視するのと言われても、こっちは人命救助中です。そう思いながら僕は瓦礫に埋もれていた人なども助けながら消火も行う。


「消防の方!5階に数名います!早く行ってください!消火は僕が引き受けますので...!」


「お、おう!ありがとうな!」


(ねぇ、ねぇってば!どうして無視するのさ!)


そう、脳内から直接語りかけてくる謎の声を無視し僕は人命救助と、消火を終わらせた。そうして僕は建物から出てきた時、リボンと悠斗が走ってこっちに来た。なんであんなに慌ててるんだ...?そう思った時。

ドサッ...


「「裕介ぇ〜」」


泣きながら抱きついてきた。うん、怖い。「初めてのハグを親友からされるとこんなに心地いいんだな」よりも先に怖さが勝っていた。どうしてだろうか...


「し、心配かけてごめんね?僕も炎の中に飛び込んでいくなんてことしなければよかったよ...」


「「うわぁぁぁん!」」


そうして、僕の本日の仕事は終わった。だが、気づけば周りは人に囲まれており凄く恥ずかしかった。もうヤダ。だが、今日は不思議なことを残して終わった。そう思っていると、目の前に耳が尖っており白髪で美人な女性が目の前に立っていた。


「ようやく見つけたよ...裕介。」

                 第18話 END.

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る