第17話 〜夏鈴との戦闘〜 夏鈴の目線

この作品はカクヨムコン9の参加作品です。レビューとハート、小説のフォローお願いします。では、物語をご堪能ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「夏鈴...君のせいでどれだけの人が死んだと思ってるの!?」


...裕介が問いかけている。あんなに無言で焦りもしない裕介が焦っている。人が死んだ?興味ない。だってそいつらは、あたしの任務ミッションを邪魔した者たち。死んで当然。そう思い、裕介に言葉をぶつける


「え〜?w興味な〜い!それよりも...の餌になれっ!」


そう言ってあたしはが使徒し、あたしにくれたボマーモンキーを繰り出す。

(彼には強すぎたかな?W)そう思いながら勝ちを確信したその時。

ザザザザシュッ! グルァァァ...


「...えっ?私の相棒が...死んだ!?」


そう。彼の巧みな剣術によって相棒であったボマーモンキーが死んでいた。そして気づけば目の前に剣...いや、『小刀』を振りかぶろうとする裕介がいた。でも...そう簡単に死ぬ訳にはいかない。

カキンッ...


「おっと...危ないですわね!貴方がここまで剣を振るえるとは... !」


瞬発的に往なせたものの、裕介の一振りは重かった。体が振動するものの、なんとか体制を立て直す。


「ありがとう...お褒めの言葉っ!」


そうして、あたしに近づこうとする...が。

グサッ...


裕介は後ろから来ていたもう一人の仲間に気付かず、ナイフを刺される。フードを被っていてよくわからない人物は裕介に刺さったナイフを抜く。でも、あたしは分かっていた。花音先生だって。その時だった。


「...ゴホッ、くっそ。後ろから敵が来ていたなんてなw」


(...は?どうして笑える?それに...花音先生を敵扱い?おかしい、おかしい!どうして、裕介はあんなに平然を装える!?)、そう思いながらもあたしは彼を煽る。


「どうして笑えているのよw貴方は今、ピンチなのよ?それに気がついているかしらぁ?」


そうやって、煽り散らかすも彼は表情を変えずにいた。そうして、彼は一言発する。


「ここには、僕の標的ターゲットが二人もいる...!」


「「はぁ!?」」


驚きのあまり花音先生も声が思わず出ていた。そうして彼は魔法を使い、回復する。そう、で。誰も気づかなかった欠点はこれだった。そうしてあたしは魔法の内容を確信する。


超回復エリクサー


回復魔法の中で中級だと言われ、覚えるのも困難な魔法を裕介は平然と唱えていた。それに、気づけば裕介はいなくなっていた。


「...チッ!どこだ、裕介!ちょこまか隠れてんじゃねえよ!」


あたしは怒りの感情を言葉に表す。


「か、夏鈴さん。落ち着いて、ね?」


先生も落ち着かせようとする。だが、怒りを見せたのが敗因だった。

パァンッ!


乾いた音と共に、あたしは命を断った。

                   第17話 END.

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る