第15話 〜爆発原因〜

【渋谷】《109近く》

ドォォォォォン!!!


「フェっ!?」


敵を倒した数秒後、渋谷の《109》が爆発した。原因は不明。避難警報も出ているが、この感じ...モンスター?爆発を起こすモンスターも居るということは確認済み。だが、ここまでファンタジーとは考えれなかった。そして、僕はある決断に至る。


「僕は...109に。」


「「え!?自殺行為だよ!?」」


それぐらいは承知。でも、僕が願ったことが牙を向いた。自分でこの罪は償わなければいけない。そう決断し、僕は《109》へ走っていく。炎が燃え盛っていても気にはしない。【スキル付与】の力を使い炎耐性をつけ、中に入っていく。周りでは水魔法を使える人が消火活動をしているが、一向に鎮火できない。


「この感じ...あいつらが関係しているか?それならこれは僕をおびき寄せるための罠。...その罠にかかってやろうじゃないか。」


そうして僕は走って地下へ向かっていく。その時だった。


グルアァァァァ!!


モンスターの雄叫び。やはり、この爆発にはモンスターが関わっていることで間違いなさそうだ...が。でも、引っ掛かることがある。でも、そんなことは無視して走っていく。


グルオ?


「...wいらっしゃい♪やっぱあんたは馬鹿だねぇ...こんな罠に引っ掛かるとは。正義ぶってるんですかぁ?」


やはり...イジメっ子が関わっていたか。能力は使徒テイム。モンスターの腹には使徒されたことを表すように紋章が浮かび上がっている。


「...花澤 夏鈴はなざわかりん!」


「あらぁ...お名前覚えていらっしゃって?馬鹿でも記憶力はあるみたいね。」


花澤夏鈴。女子でいうの人間だ。癪に障るお嬢様語、だが周りからはそれが人気で男女問わず人気の女子。そんなコイツだが、剣の使い方は達人並。剣道では全国1位をで取ったことがあるほど。


「花澤...お前、何したか分かってんのか?!」


「あら、そんなに興奮なさらず。貴方をおびき寄せるためにお客には犠牲になってもらいましたわw」


苛つきのあまり理性を保てなくなる...が、理性を保とうとする。敵と戦うときに怒りに任せて戦えば殺される。そのことを思い出しながら冷静になり始める。そして、僕は夏鈴の真横にいるモンスターに目を向ける。


爆弾猿ボマーモンキー...か。」


「あらぁ...知っておりましたか。」


ボマーモンキー。瞬発力があり、動きもどことなく苛つく。そんな猿がいるのを僕はなぜか知っていた。これも、神のおかげだろうか。そうして、僕は構える。


「対戦...よろしくお願いします!」


「はい♪よろしくお願いしますわ!」

                  第15話 END.

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る