第11話 〜銃の検証と尋問〜
博多から出て3日。ベルトの中に収納していた銃をどうやって使用するか模索中に
リボンからある提案が出た。それは、
「丁度良い的もあるし...試し打ちしてみれば?」
そう、博多で急所をわざと外した敵を的にして試し打ちをするという残酷な案であった。リボンがそんな言葉が出るのに意外性しかないが、興味はなし。逆にその案を出してくれたことに感謝するしかなかった。でも、二人は声を合わせて僕に言った。
「「でもそれって...
「いや...本物だよ?」
と、そりゃそうだろうな。これはエアガンショップで購入予約をしていたハンドガンのCz75。一見、ただのクオリティの高い玩具だが中身は本物の銃。しかも、ちゃんと実弾も用意してもらった。9mmルガー弾だ。ということで、実際に試し打ちをしてみる。
「本物だからね...扱いには気をつけないと。とりあえず、的を用意してくれる?」
「あ、うん。分かった...」
ザッザッ...
用意ができた様子。その瞬間に僕は弾を銃に装弾する。でも、こいつに関しては一応、あいつらの情報を得るために生け捕りにした。そして、椅子を用意し座らせる。
「ん”ー!ん”ー!」
五月蝿い。命乞いをしている様子だがそれに関しては興味がない。そして、口にくくりつけていた布を外していく。そして、銃をそいつの頭に構える。
「久しぶり...
「おいテメェ!こんな事してたらあの方が許さねぇぞ!?良いのか!?」
あ、気づいてない様子。博多で相手した四人組、通称【底辺組】は、リーダーに見放されたことを。やっぱ、底辺の人間ですな。凄く調子に乗っている。そして、見放されたことを話してあげる。
「君はまだ気づいてないのかい?君が言うあの方に君は見放されたことを...さ?」
「...は?」
あ、完全に気づいていなかった様子だ。まあ、そんなことは気にせず絶望の顔をしている涼介に質問をする。
「とりあえず...君の仲間の能力を教えてもらおうか。」
「黙れよ雑魚が!お前が俺に命令して良い立場なわけねぇだろっ!」
カチャッ...
「いいの?此処で誰にも知られず死んでもさ。」
「ひっ!?わ、わかったよ!言うから...許してくれ!」
そして、涼介の口からどんどんと敵の情報が溢れ出てくる。敵は140人だの、リーダーの能力は雷だの、僕を捕獲するための【捕獲組】が出ているだの。やはり、ガキだ。脅せば簡単に情報が出てくる...僕もガキだけど。そして、情報が出終わったため僕はトリガーを引こうとする。
「お、おい!?何してんだよ!?情報は教えたろ!生かすんじゃねえのかよ!?」
「...僕がいつ君を生かすと言った?それじゃあね...裏切り者。」
パァン...
銃の乾いた音とともに涼介は叫びながら...死んだ。
第11話 END.
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