第12話 〜復讐の始まり、敵の増援〜

「さて...そろそろ敵の増援が来るんじゃないかな?彼らは多分、囮だろうし。」


尋問してから数十分後。なにか胸騒ぎがすると思ったがその理由としては敵の増援だった。二人は気づいていない様子だが、この周りにはもう5名ぐらいの人間が僕らを囲むように隠れていた。だが、僕の生命探知能力の前では無意味。そして、二人も気づいたかのようにナイフ、銃を構える。その瞬間、森の中からやはり敵が襲ってきた。

パァンッ! ザシュッ...


「「グアァァァ!」」


だが、僕らの前ではその増援も一瞬にして消えていく。強さを兼ね備えた武器を目の前に彼らは殺られていく。その瞬間だった。


火球ファイアーボールー!


そう誰かが叫んだ瞬間僕らに向かって火球が飛んでくる。だが、風によって少しそれ、まさかの同士討ちになってしまう。そして、火球を放った張本人が姿を表す。

彼の名前は川北 宗四郎カワキタソウシロウ。学年の中でもトップ10に入る天才だ。そんな人間が早めに出てきたことに驚きを隠せない。でも、この感じ強いやつを先に出し、即殺す案なのだろう。そんな事を考えていると宗四郎の口から挑発文句が放たれる。


「あちゃ〜、外したか。まぁ、運が良かったって感じかなw」


その言葉を発した瞬間に指先に電気が集められる。この感じ...雷系統の魔法。

そして、数秒たった時に魔法が口から発せられる。


雷弾ライトニングビームー!

ドキュンッ!


その言葉が発せられた瞬間、小さい雷が飛んでくる。でも、予習済み。僕は無詠唱で瞬時にバリアを自分の前に出す。狙いは僕の様子だ。

ガキンッ!


「あっぶないな...」


「なーんだwバリア持ってたのかぁ。それじゃあこれはどうだ!?」


その瞬間後ろから細剣レイピアが突き刺さりそうになる...が、瞬時に銃を撃つ。それを見ていた宗四郎は何が起こったかわからない様子。そんな隙を見せている宗四郎に僕は身体強化で一瞬にして近づくが、意味がない。すぐに離れられ、次の魔法を放たれる。


黒球ブラックボールー!


なるほどな、彼は三種類の属性を操るのか...そんなことを思いつつ僕は瞬時にしゃがみ黒い球を避ける。


「そんじゃ、十分攻撃したでしょ?今度は僕の番だ。」


そうやって言った瞬間僕は無詠唱の能力を使い、を掛け合わせた魔法を放つ。その名も....


雷水球ライトニングウォーターボール

ジジッ... ドキュンッ!


僕の考えた能力は宗四郎に直撃。宗四郎は一瞬にして感電し、動けなくなる。


「お、お前...よくもぉぉぉ!」

パァン...


それが最後の言葉となり、宗四郎は悠斗が持っていた〈MK-9〉によって射殺され、僕は返り血を浴び戦いはひとまず終わった。

                     第12話 END.

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