第1話 〜神との交流、そして夢の実現〜

...ここは、アニメで見たような場所。まさに、異世界転生ものに入り込んだようなような感覚。久しぶりに感覚が体に行き渡る。そして、神が僕に話しかけた。


「貴方ですか?現実世界をファンタジーと掛け合わせたいと強く願ったものは。」


この完全に自分が願ったようなことを言われた瞬間、僕は小さくうなずき


「はい。」


と答えた。その答えが嬉しかったのか、神様の顔はほころび満面の笑みで僕を撫でた。どうしてだろう...死んでしまった僕の母のような感覚...懐かしい。そんな気持ちに浸っていると神様から、予想外の言葉が出た。それは...


「ではこの世界を、貴方の望み通りにしましょう。」


と。これには僕も自我が保てず


「今、なんと仰っしゃりましたのですわごんざえもんポテトチップス!?」


もう...頭の中がめちゃくちゃになってしまった。しかも、どこか聞いたことのあるお嬢様ゼリフも入り交じる事態になってしまった。


「あら...頭が追いついておらぬ様子ですね...」


「いやいやいや...自分は望んだことが実現したらいいなぁぐらいの気持ちでしたよ?でも、実現するとなるとびっくり仰天過ぎますって。」


もう、自我が保てない状況まで追い詰められた。この神怖すぎる。それでも、自分の夢ということもあり、最後にでた一言は...


「はい。お願いします!」


だった。そして地球はまた、眩い光に囲まれ望んでいたことが現実となったのだった。そう、夢がかなったのだ。自分が求めていた、平穏な暮らしを。


「私は貴方が喜んでくれて幸せです...貴方のことを天界から見守っていましたので。」


その一言に自分は幸せものだと言うことを実感し溢れんばかりの涙が出始めた。そして涙を拭いながらも僕は、泣きながら感謝の気持を伝えた。


「あ”りか”と”うこ”さ”いま”す”!!」


と一言。自分は本当に泣き虫だな、と心のなかで思いながらも感謝の言葉を繰り返した。本当にこんな願ってもいなかったことが現実になったのだから。そして、神はもう一言驚愕の言葉を発していた。


「貴方にこの世界でもう一度チャンスを与えます。ですが、全世界のものも一緒ですがよろしいでしょうか?」


そう発した。その一言を理解するのに数秒必要としたが、もう一度人生を歩みたい。もう一度でいいから、自分の夢を叶えたい。そういう願いも込め僕は一言、


「はい!」


と答えた。そうした瞬間に僕は元の地球に戻されたが、ダンジョンが生成され、能力があり、異世界の動物が闊歩する、望んでいた世界に豹変していた。

                         第1話 END.

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