第19話 温泉旅行
「うわあ……ここが温泉旅館なんですね!!」
「ここだな」
あれから数日後。
俺とサクヤさんは温泉旅行に来ていた。
とはいっても、期間は一泊二日。そんなに長い時間居る訳でもなく、俺とサクヤさんはゆったりとした時間を過ごすつもりだった。
旅館の案内を受け、俺たちは自分たちの部屋に行く。
何と部屋は一つしかなく、二人で一緒に過ごす事になっている。
「うわあ……結構広いですね」
「本当にな」
部屋は二人にしてはかなり広く畳敷きの和室。
真ん中には机が置かれていて、テレビなんかも置いてある。
窓の外を見れば、海が一望出来るなかなか素晴らしい一室だった。
そこに持ってきた荷物を置き、サクヤさんが口を開く。
「ケントくん、どうしますか?」
「ん~、サクヤさんは何がしたい?」
「温泉に入りたいです!!」
「じゃあ、温泉に行こうか」
サクヤさんの望む温泉へと向かい、俺たちは男女で別れる。
非常に残念な話ではあるが、ここには混浴は無いらしく、しっかりと男女で別れなければならない。本当にまことに残念である。
それから俺とサクヤさんは温泉に入り、浴衣に着替えた。
「ふぅ……良いお湯でした」
「そうだね……良い湯だった」
何だか久しぶりにリフレッシュをした気がする。
俺とサクヤさんは一度部屋に戻り、じーっと外を眺めていた。
すると、ポツリとサクヤさんが口を開いた。
「何だか色々ありましたね」
「……そうだね。本当に色々あったね」
今思うと、本当にクリスマスから色んな事があった。
クリスマスにサクヤさんと出会い、それから仲良くなって、恋人にまでなって。
俺たちの元々の恋人は二人とも行方不明になってしまった。
何というか、彼らに関してはざまぁ、とまでは思わないが、不憫だな、とは感じてしまう。
当然、当人たちの責任である部分は否めないが、それでも彼らのした事は決して許される事ではないし、個人的には大きな人生勉強になった。
サクヤさんは俺の肩に身を預け、口を開いた。
「……私、ケントくんに会えてよかったです。会えてなかったら、今頃、もっと大変な事になってたかもしれませんから」
「うん。それは俺も同じだよ。サクヤさんに会えてなかったら、きっと俺も大変な事になってたと思う」
もしかしたら、ヒロカズやミナミのように自分もなっていたかもしれない、そう考えると背筋が凍ってしまう。
それくらいには戦慄してしまう。あの二人の末路には。
でも、俺にはサクヤさんが居た。あの時、あの日、クリスマスの時。
出会う事が出来た大事な人。俺はこれから先もずっとサクヤさんと一緒に居るだろう。
それにこうも思う。
サクヤさんが居る限り、大丈夫だと。
俺は優しくサクヤさんの肩を抱き、口を開く。
「だから、これからもずっと傍に居て下さい、サクヤさん」
「当たり前です。絶対に離したりしませんからね、ケントくん」
これから先も色んな事があると思う。
でも、隣に居るサクヤさんと一緒ならどんな事だって乗り越えられる。
だって、俺はNTRされても彼女と出会って、生きる事が出来たんだから。
きっとこれから先も大丈夫さ――。
「さ、サクヤさん。次はどうしましょうか」
「次は温泉街を歩きましょう。連れていって下さい、ケントくん」
「仰せのままに、サクヤさん」
俺はぎゅっとサクヤさんの手を掴み、温泉街へと飛び出していった――。
ーーーーあとがき
本当にごめんなさい。
この作品に関してはなろうでいわれた感想が火の玉ストレートすぎて、心が折れてしまいました。
でも、読んでくれた人たちを裏切りたくない一心で何とか書ききりました。
本当に内容が拙いと思うので、正直、私としても削除したいくらいです。
これからはこういう事が起こらないように、出来るだけ完結してから投稿したいと思います。
本当にごめんなさい。
NTR×NTR ~互いの彼氏彼女が寝取られた者同士、仲良くした結果~ YMS.bot @masasi23132
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。