第六十六話:発端
※※ 66 ※※
「入るッスよ」
ガチャリと扉を開いて入ってきたのは『女子モトクロス部』の
後から会長が、『女子テニス部』の新庄と『地質調査研究部』の有元
「クックック。
会長・山科
「まあ、あたしは双月と頑張ろうって約束したし……。ついでに
後から入った新庄めぐみは、
「あたしは部が存続できれば何でも良いけど。一応、双月のお
最後に入って来た有元
「これで全員
堂々と
「会長。ここで言うことある?」
灼は
「まずはここに集まってくれた人に謝罪と感謝を。私の少しばかり皆さんに対し
「少しばかり?」
「
灼の表情に反発の怒りが
「
「『部室整理令』ってわけか。俺が
まあ、この当時『荘園整理令』は
俺が継いだ言葉に、四字熟語が大きく
「
「まあ……お金は
部長が笑いの
「そこで、わたしが
四字熟語の断言に俺を含めた全員が
「会長が俺たちや他の部に出してた『課題』の内容は四字熟語が決めてたのか?」
「作成したのは会長。しかし会長には全ての部に対し『部室整理令』の優先条件として『課題』を与えることだけを説明した。『
四字熟語はせめてもの
「まずは聞かせて」
と、
「
(なるほど。だから
しかし、無表情の仮面の下にある姿は、隠し事も
やれやれ、と思い直して俺は新庄めぐみと有元
会長が簡単な内容で
「私は四字熟語――
当時、私も秩序もなく乱立する部に対して制裁を加えて反応を確かめようと考えていたので丁度良かった。でも五十嵐さんが考えてた『
「
俺は意外な真相に
「それはなんだ?」
「谷君。三国志の時代、朝廷内の
「ああ」
短く深く、ただ答える俺。会長はいつもと違う
「敵は
笑いはそのままだった。
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