陳腐な感想で申し訳ないが「感動しました!」と拍手したい。

人間は「生まれながらにして悪」であるか、それとも「善」であるか、という論争があるが、私はどちらでもないと思う。

産まれた瞬間は悪だとか善だとかが介入する余地もなく「真っ白」で、育っていくにつれて周囲の色に染まっていくのだと考えている。

この物語の主人公は、万引きしたくてしていたのではない。
ただ周囲の人間に対しての反発が抑えられなかっただけだ。
本人より周囲にいる人間の問題である。

そこに現れたギャルとお爺さんは、おそろくそれまでの主人公の人生で会ったことのない種類の人間だったのだろう。

シンプルに「良かったね」と主人公に言ってあげたい。
そしてやっぱりこの作者様の書く物語は素晴らしいなと改めて感心する次第でありました。

近況ノートで21時に載せると発表されているのを読んだ時からとても楽しみにしておりました。
期待通り……いや、期待以上です。

素敵な物語をありがとうございました!
これからも頑張ってください!