第4話

 神様は以前と変わらぬ日々を送りました。


 春が過ぎ、夏が過ぎ。

 秋が過ぎ、冬が過ぎ。

 何度も季節が過ぎ去りました。

 何年も。何年も。


 村の世代が数度変わりました。

 世代が変わり、人が変わり、世界が変わり。


 いつの頃からか、村の皆のお参りの数は減りました。


 しかし、平穏な村に神様は特に気にすることもありませんでした。


 村の皆が幸せであるならば。

 神様はそう思っていました。


 見知らぬ僧が入って、何かを説いていても。

 神様は気にすることはありません。

 気にする必要もありません。

 神様の一番は村の皆なのですから。


 その後がどうなろうと、村が平穏であるならば。と。

 

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