第16話 復活の影響
「お前はBランクに匹敵する力を持っている。まあそれ以上かもしれないが。」
「普通、Dランク冒険者は対戦場を半壊させるほど強くはない。お前何者だ。」
はい。完全に怪しまれてますね。これは言い訳が難しい。
正直に王国から召喚された異世界人ですなんて言えない。身バレは防ぎたい。
王国が一生懸命私のこと探しているみたいだし。
なんで私を探しているのかは分からないがどうせ連れ戻させるんだ。
嫌だね王国の奴隷になるなんて。
ドンッ、ドシャン
突然ものすごい音がして外に出ると、
「飛竜...。」
多分飛竜だ。小説やアニメでしか登場しないような竜族。
竜族の中ではそこまで強くないものの人間からすれば脅威に違いない。
でもなぜ飛竜が。
「あれは飛竜!なぜこんなところに。まさか魔王が復活しようとしているのか!」
ギルドマスターが思わぬことを言う。
私達が異世界召喚された理由は魔王を倒す勇者が欲しかったからだ。
なぜ魔王が復活しようとしていると飛竜が出てくるんだ。
「すみません!なぜ魔王が復活すると飛竜が出てくるんですか!」
「魔王が復活しようとすると大量の魔素が放出されて、それに影響された生物が街を襲うことがある。王族はこれを隠していたのか。」
「この街はこのままだと飛竜に...。飛竜を倒せるのはAランク冒険者でも厳しいというのに。」
Aランク冒険者でも難しいんだ。飛竜を倒すのって。
「鑑定」はあまりにも遠すぎてできない。何と言っても空を飛んでいるからね。
私はBランク冒険者。しかもまだ冒険者になって数日しか経っていない。
正直新人冒険者が飛竜を倒すのはあまりにも無理がある。
それこそ命の危険だ。こんな所で死ぬのは嫌だ。
でも魔王が復活しようとしているということはクラスメイトは魔王と戦うことになるんだよね。皆強くなったと言っても魔王と戦うなんて。
魔王と王国のバカなやつらのせいでこんなことになっているんだから責任を取って欲しい。
どうするか。でも飛竜を倒した少女なんて王国から目をつけられる。
これでもし倒してしまったら元も事ないような気が...。
「クソっ領主は何をしている!」
「話によると飛竜が見えて領主とその家族達は逃げたようです。」
「本物のクズだな!」
領主が逃げたって、小説ですかこの世界は。テンプレすぎる。
ギルドマスターが叫ぶのも分かる。今のまま行くと街は崩壊する。
「とにかく住民を安全なところに避難させろ!」
「すまん。この話は後で。」
ギルドマスターが走って外に出た。
まあ覚悟を決めないと。人が死ぬのを見るのも気分が悪い。
ということで飛竜を倒しにいくとしますか。
(あとがき)
ついに500PVを達成しました。
小説を書く上での1つの目標となっていましたが、達成することができて本当に嬉しく思います。
このまま1000PVを超えることを目指して頑張っていきたいと思います。
どうかこれから応援等をよろしくお願いします
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます