第14話 問題発生



早朝から起き、「清潔魔法」をかける。

ご飯を食べ終わり、道具を全て片付けて出発する。


あと13kmもある。急がなくてはいけない。

早めに到着して、宿に泊まりたい。


昼ごはんをはさみ、また歩き始める。

残りもあと1kmぐらいになってきた。

すると人通りも増え、馬車も見かけるようになった。

やっぱり街が近づいて来ると人も多くなる。当たり前だけど。


やっとアフィルの門が見えてきた。

王都よりは小さいが立派な街だ。行列に並び順番が来るのを待つ。

行列と言ってもそこまで並んでない。すぐに街に入れるだろう。


「そこのお嬢ちゃん1人でこんな街まで来たのか。」


「危ないから俺達と一緒に街を歩かないかい。」


後ろから声がしたので振り向くと冒険者たちが私を見ている。

これって私フラグ立てたやつだね。

その目は気持ち悪く、女で遊びたいという欲望が見え見えだ。

正直どうでもいいが、鬱陶しい。私はこんな所で足止めされたくない。


「いえ結構です。私は冒険者ですので、自分の身ぐらいは守れます。」


「お前が冒険者だと、嘘に決まってるだろう。じゃあギルドカードを見せろよ。」


「あなた達に見せる意味がありません。ではさようなら。」


ちょうど私の番になった。なので進もうとすると。


「待てよ。お前なに逃げようとしているんだ。一緒に行くって言ってるだろうが。」


見事に逆ギレされた。いやいや私1人で街に行きたいんですけど。

お前らと行くなんて一言も言っていない。


「だから私は1人でもいいって言ってるじゃないですか。」


「強いって言うなら俺達と勝負しろよ。」


はい来ました。異世界恒例の冒険者との鬱陶しい勝負。

なんで勝負しなければいけないんだよ。


「すみません。進んでもいいですか。」


門番の人に話す。これでダメって言われたら恐ろしいけど。


「はい、もちろんです。ギルドカードを見せてもらえますか。」


ギルドカードを渡す。


「おいおいなんで門番にはギルドカード見せるのに俺達には見せないんだよ。」


ムカついてきた。お前たちに見せる義務なんてないだろうが。

門番の人は仕事。お前たちは全然違うんですけど。こいつら小学生男子かよ。


「はい確認しました。どうぞアフィルへ。」


門番の人が快く受け入れてくれる。優しい。後ろの冒険者たちとは大違いだ。


「クソ、覚えとけよ。親切にしてやったのに。」


悪役恒例の「覚えとけよ。」が出ました。覚えるわけないだろう。

こんなのを記憶する必要性はない。親切どころか大迷惑でしたけど。


13kmも歩いてただでさえ疲れているのに。

こんな絡まれて街に入る前に身体的にも精神的にも疲れた。

とにかく宿を探そう。


「地図」


「地図」のスキルが成長して、店の情報など細かい所まで見れるようになった。

ここは銀貨1枚、ここは銀貨3枚か。よしこの宿がいいな。


「すみません。泊まることってできますか。」


「はいもちろんです。」


この宿の説明を聞き、部屋に入る。

今日は疲れた.明日冒険者ギルドに行こう。

でもこんなに絡まるとは思わなかった。髪とか目を地味な色にしようかな。

ここで変えると逆に目立つので、まだ変えないけど。


ベッドに横たわり、本を読む。


「ブックストア」で新たに本を沢山買うことができるようになっていた。

これはかなり嬉しい。

そういえば異世界での生活もやっと慣れてきたな。

本を読むと強くなる能力か、便利な能力だな。そう改めて感じた。


(あとがき)


今年の投稿はこれで終了となります。

今年の12月22日から投稿を始めましたが

もうすぐでPV400、フォロワー数12、応援数30、星6つとなりました。

この少ない期間ながら沢山の応援をありがとうございます。

皆様の応援のおかげで続けることができています。ありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。良いお年をお過ごしください。

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