第13話 鑑定



朝、テントから出ると数十匹の魔物の死体があった。

一体何があったんだと思ってしまう。朝からこれは怖すぎる。


「敵と認識し、対象者の半径5m以内に入ると、自動的に結界魔法が張られ雷撃、氷弓を放つ。という装備の効果になります。」


なんか急に声が聞こえた。そういえば服などに強化魔法をかけたんだった。

これ強化魔法かけてなかったら襲われてたってことですよね。恐ろしい。

まあとりあえず死体回収しますか。

アイテムボックスの中に入れていく。アイテムボックスの収納量の限界はない。

とっても便利なアイテムボックスだ。

魔物の死体を収納し、朝ごはんを食べる。


朝からカレーって嫌だけどまあこれしかないし。


「いただきます。」

やっぱり美味しい。

具材を変えたいなとは思うな。早く次の街に行かないと。

「ごちそうさまでした。」


よし、「清潔魔法」を体全体にかけたので出発だの準備をする。

「清潔魔法」は体が洗えないときでも清潔にしておきたいと思ったので作った魔法だ。


全ての道具を収納し、出発だ。


草原からまた森へ入る。森は足元が不安定だなので気をつけて歩く。

しばらく歩くと木の実を見つけた。


「鑑定」


ベリーラム 木の実


とっても甘い木の実。そのまま食べても美味しい。

ジャムや加工品にすることもある。毒無し。


よしこれは取っても良い木の実だ。

しかも甘くて美味しい木の実、久しぶりのデザート気分だ。

たくさんの木の実を取って歩き始める。


次はきのこを発見した。これは舞茸に似ているけどまあ毒の可能性もあるし。



「鑑定」


アストロン茸 きのこ


舞茸に似ているが猛毒。手で触れてもアウト。

食べたら嘔吐、痙攣などの症状が出る。最悪の場合死に至る。


やっばいこのきのこ猛毒って書いてるよ。

舞茸と間違って食べてしまいそうだ。

てか毒なんて何に使うだろうか、暗殺とか?恐ろしい。


まあ「鑑定」があってよかった。次のきのこは大丈夫かな。


「鑑定」


松茸 きのこ


とっても美味しいきのこ。高級食材とも言われる。

焼いても蒸しても美味しい。


うわー松茸だ。私は1度も松茸を食べたことがない。まさか異世界で始めて食べることになるとは。

しかも松茸が大量だ。この付近一面に松茸がある。

ある程度の松茸を取り終わり、進む。


昼ぐらいかな太陽が真上にある。

アイテムボックスから木の実を取り出す

「いただきます。」

ほんとに甘くて美味しい。私はかなりの甘党だ。やっとデザートを食べられた気分で幸せになる。

「ごちそうさまでした。」

お腹いっぱいにはならないけど幸せだった。


糖分を補給したので次に進む。

やっと森から抜けた。あとアフィルまでは24km。とにかく進む。


日が暮れ始め今日進んだ距離は合わせて11km。

時々魔物を倒して進んだのであまり距離は伸びていない。

あとアフィルまでは13kmとなった。明日は早朝から出発して街に辿り着こう。

魔物を倒したのでギルドで換金したい。


昨日と同じようにテントを張る。

ここなら良いだろう。ご飯を食べ終わる。


今日はちょっと夜ふかしして本を読もう。

テントの中で明かりをつける。

そのうち寝落ちするだろう。いつものことだ。


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