第12話 野宿
あと森を抜けるまでは3km。今日は7km進んだ。
少し疲れた。
もうすぐ日が暮れる。そろそろ野宿の準備を始めたい。
テントが張れそうなところを探し、テントを張る。
草原か、こんな所あったんだ。こんな森の中に。
テントを張り終え、中に毛布などを置いておく。
これでよし。
「ぐー。」
お腹が空いたな。そういえば今日は何も食べていない。
朝ごはん食べないまま王都出ちゃったな。
でもやっぱりこういうときはカレーだよね。
キャンプの定番。小学校とかでは仲間に入れず1人で黙々と作っていたけど。
にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、豚肉、固形のルー、水、白米。
カレーを作るための具材をアイテムボックスから取り出す。
この世界の食文化は日本とそこまで変わらない。
1番びっくりしたのが固形のルーがあることだ。
異世界にそんな技術あったんだーと驚いた。
普通異世界って魔法がある分、文化の発展が遅れているのが定番なのだが。
カレー粉で作るのかと思っていた。
というか先代の勇者達がこの異世界に様々な料理を伝えてくれていたそうだ。
先代の勇者は優秀すぎる。ありがたい。
「料理」のスキルのおかげですごく簡単に料理を作ることができる。
小さい頃は不器用すぎて、両親に包丁を持つのを止められていたのに。
時が経つのは早いと思う。なんだかおばあちゃんみたいなセリフだな。
カレーが完成した。
数日分作っておいた。アイテムボックスに入れとけば腐らないし。
「いただきます」
うわーめちゃくちゃ美味しい。スキルのおかげかすごく美味しい。
甘いルーに白米は合うね。お肉も野菜も美味しい。
勇者に感謝しなければ。
「ごちそうさまでした」
すぐに食べ終わってしまった。
まあいいや今日はというか今日も早く寝ますか。
ふと空を見上げると満天の星空だった。
そういえばこんな綺麗な夜空、日本では見たことなかった。
ビルやマンションからの光で星はあまり見えなかった。
異世界に来てよかったと思える。
よし寝ますか。
今日はいい気分で過ごすことができそうだ。
なにこれ魔物の死体だらけなんですけど。
一体何があったんだ。
(あとがき)
すみません更新は不定期です。
皆様カレーの肉は何派ですか?
よく東日本は豚肉、西日本は牛肉と言われていますね。
しかし私の家では鶏肉が使われています。なので今回は鶏肉にしました。
コメントで何派か教えてもらえれば幸いです。
(追記)
PV200を達成しました。
皆様の応援のおかげです、ありがとうございます。
これからも応援よろしくお願いします。
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