第2話 現状について



全員の水晶でのステータス確認が終わった。これから各部屋で過ごすことになる。

でもさすが1人1部屋とは驚きだ。王国お金持ってるんだろうな。


メイドの人に案内され、中に入る。やっと1人になることができた。

ということで本を読みましょうか。

収納魔法(これからはアイテムボックスって言おう)を使い、本を取り出す。

なんか先程「司書」の特典でアイテムボックスに本が5冊追加されたんだよね。

おぉーこの本は教室で読んでいた本だ。やった続きが読める。



1時間経過...。



やっと読み切った。展開がすごく面白かった。


「レベルが上がりました。」


無機質な声が聞こえ、ステータス画面が出る。


名前 「垢月由香(あかづき ゆか)」「15歳」 種族「異世界人」 職業「司書」New!


Lv3 HP 290/300 MP 200/300 経験値136/500


潜在能力「ブックポイント」

効果「本を1ページ読むごとに経験値を獲得する」New!


固有スキル

「ブックストア」「魔法製作」


獲得スキル

「鑑定」「異常状態&自然回復」「魔力操作」「空間収納」「結界魔法」

「攻撃魔法」(火魔法、水魔法)New!


称号

「本好きの異世界人」


獲得スキルが増えていて、「攻撃魔法」と「結界魔法」が追加されている。

潜在能力の効果がチート過ぎません?

毎日本を読む人がこの能力を持ったら永遠と経験値を獲得できますよ。

ていうかこれなら王国の勇者=奴隷になることなく異世界ライフできるのでは。

お金がほしいところだけど正直定番の冒険者ギルドで稼げばなんとかなるし。


よし私、ここから逃亡する。王国の奴隷になる前に。

正直言ってあの国王胡散臭いし、もし勇者をこき使うような国であれば命の保証はない。それなら1人で異世界ライフするほうがいいと思う。

まあ集団力や協調性の無い私だし。迷惑かけるのはわかりきったこと。

魔王を倒す以外に元の世界に戻る方法を見つけて、本を読みたいっていうのもあるけど。


そういえば私の固有スキル「ブックストア」ってなんだろう。


固有スキル「ブックストア」

効果「元の世界の本を取り寄せることができる」


あの、このスキルは神すぎませんか。元の世界の本を取り寄せることができるとか最高すぎますね。

しかし逃げることができるけれど変装でもしない限りバレてしまうだろう。

それは置いといて本読むと強くなるんだし、というか普通に本読みたいから本読もう。

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