第1話-終章2

 東京都にある某大学の松戸研究室にて。

「日向くん。明日海市に落ちた隕石の分析は進んでいるか?」

 研究室で一人、モニターとにらめっこしている若い研究者に声をかけた。

「ええ、松戸先生、だいぶ進んできました」

 日向がこちらを向いた。

「この結果が本当なら、人類の科学技術がもう一歩も二歩も進みますよ。恒星間飛行も可能になるかもしれません」

「そうか」

 彼が再びモニターに向かい、解析を続けていく。

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