第1話-1
朝9時、日本近海にて。ある一隻の漁船、誠仁丸が海中を漂う巨大な影を見つけた。
「船長ぉ~。この魚群めちゃくちゃ大きくないですか。これを一網打尽にすればいいんじゃないっすか」
「ウーン、確かにデカいが、なんか引っかかるんだよな、一応軍に報告しておくか」
この時代、怪獣は主に海からやって来る。だから漁中の漁船が怪獣を見つけるケースが少なくなかった。そのため漁船が怪獣を見かけた場合すぐに軍に連絡するように規定された。
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