第10話
スイマセン遅れました。と言いながら
部屋に入ってきたのは、部下である佐々木だった。
「早速ですが、先程の電話でもお聞きしましたが、弟さんになにか異変とかありませんでした?」
「クラスの人にいじめられてるって、学校にはしっかりと伝えたんですけど、なんにも取り合ってくれなくて、俺がしっかり寄り添ってあげられていたらこんなことに…」
彼の目には、涙が溜まっている。
家族がなくなったのだから当然だ、
しかも彼の両親は彰人くんが生まれてすぐに亡くなっている。
その後引き取られ、優くんが高校生になったときに、ふたり暮らしをはじめたときいた。
「お話ありがとう、いじめの件も警察でしっかりと対処するから」
遺書 @shunSNS
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