シリーズものの短編ですが、これ一つだけでも、独立して読めます。
領主館の厨房で働く、ベーカリー担当のオルガ。彼女のもとに、領主の年若い息子が、無理難題を押し付けてきた。
その無理難題とは、「チョコレートナッツデニッシュをお茶の時間に出せ」というもの。
無理だ。
デニッシュは作るのに時間がかかる。果敢にオルガは、領主の息子に説明へと向かう。
その結末は。
すごーく、読後感が良いんですよ!
オルガの、働く人のプライドが、きりりと描かれている。
「その一口を作ること」
それに、料理を作る人の、どんな想いがこめられているか……。
感動しました。
感動しすぎて、加須 千花、コメント欄で即興でショートを作って送りつけたくらい。
良かったら、この短編を読んだうえで、私が投稿したコメント欄も見てみてね。
(拙作の宣伝行為ではない! 純然たる、この短編に捧げた二次創作だから。)
幅広い読者さまに読んでほしいなあ。
もっとお星さま、ついて良い短編だと思う。