第6話

 聞いてくれてありがとうね。君から聞きたいことはあるかい?感想なんかは君の胸の中にしまい込んでいておくれよ。

 え?なんで最近入ってきたの自分に聞かせたかわからないだって?確かに君からしたら不思議で仕方ないだろうね。それはね、君が彼によく似ているからだよ。外見だけじゃない、性格なんかも似ているように思える、そう感じたからだよ。それ以外にはないさ。ほかに何か聞きたいことはないかな。ないならもう帰ってくれていいよ。ありがとうね。あと、約束覚えてるよね、僕が死んだら大西直治の手記をどこかきれいな海に捨てるんだよ。確かに頼んだからね。

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