読み専さんはどこですか?

 この時期、特に自主企画で「いらっしゃ~い」と叫ばれる読み専さん。引っ張りだこですね。しかし、その実像はいま一つはっきりしません。その方たちはいったいどこにいるのでしょう? 

 この小文では読み専さんについて少し考えてみます。



 読み専門といえば、去年の今頃、私もそうでした。といってもアカウントのない“野良”です。長編の執筆を始めていたので、どこに出そうかと投稿サイトを巡っていたのです。カクヨムでもサイト比較などの記事をずいぶん読みましたが、結局アカウントは取りませんでした。なので★などは付けられません。


 いま求められている読み専さんは、こんなたぐいではなくアカウントを持っている方です。しかし私はどうも疑問を持ちます。読むためだけに(というか、読んで★やコメント等を付けるために)アカウントを取る方は少ないのではないか? 


 というのは、私がアカウントを取った動機は作品を載せるためでしたから。それで作品を完成させた5月に取りました。逆に言えば、読むだけならば取る必要はないと考えていました。これは他の方でも同じではないかと思います。

 

 また仮に読むだけでアカウントを取ったとしても、見ているうちにだんだん書きたくなるのではないでしょうか。


 となると、いま純粋な読み専さんがいるとすれば、元々は書いていたがなんらかの理由で中断しているか、書くのをやめた方だろうと推測します。そして、ずばりその数は少ない。といいますか、われわれ書き手とほとんど出会わない。


 多くの場合、そもそも作品が読まれません。ランキングでよほど上位に行かないかぎりだめです。

 読む側に置き換えても、短編ならともかく、長編はよほど気合と時間がないと読めないでしょう。これは誰しも同じだと思います。だからなかなか読まれない(とくに長編は)。それで他の方の作品を読みに行ったり読んでいただいたりするわけですが、当然これらの交流も多くが書き手同士です。


 つまり、大多数を占めると思われる書き手にすら、なかなか読まれないのが現実。ましてや、数少ないとおぼしき読み専さんに読まれるのはもっと厳しいはずです。惑星が衝突するぐらい難しい‥‥‥とまでは行かないでしょうけれど。


 読み専さ~ん、どこにいるんですか~?


 確かにこれは、困ります。正攻法(ランキングを上げる)が難しいとなると、頼みは自主企画でしょうか。これは誰でも主宰できるところが良いのですが、「いらっしゃ~い」と言われて「は~い」と来てくださるものですかね。正直わかりません、というか来ない気がします。


 ではどうしたら会えるのか? 


 読み専さんの心理を推理すると、おそらく彼ら彼女らはたくさん読むのではなく、好きな作品を探しているのだと思います。なので、好みに合わなければ、すぐ次に行く感じでしょうか。何か足跡を残していただければフォローバックなども出来るのですがね。しかし彼らは営業活動などする必要もないし、そういう交流は好きじゃないかもしれない。う~む、難しい‥‥‥


※読み専の立場から述べた本格的考察はこちら。

「読み専作家の心象風景を晒してみる」 譜田 明人著

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889767665

(途中で書き手にころばれたようです)



 とすると、やはりランキングで目立つかテーマのはっきりした自主企画で見てもらうしかないのか? しかし、12月から積極的に自主企画に参加していますが、読み専さんがどんどん来る雰囲気はないですね。

(というか、仮に来られてもどこ経由だったのかよく分かりません)


 しかし読まれないことには好みに合っているかすら分かりません。書き手はタグなどで検索されるのを待つしかないのでしょうか? ふ~む、それでは百年河清を待つがごとしですね‥‥‥


 完全なる堂々巡りです。


 つまり、どうやらこちらから積極的にアピールするがないと、出会うのは難しそうです。


 読み専さんのアカウントをソートできるようにならないですかね? 

→ ならないでしょうね。そんな奴に来られても困りますからね。



 以上、どうやら近道はなさそうです。


 これからみなさんがお正月休みに入り、読み専さんの絶対数が増えることをまずは期待しましょう。




★★★ 緊急追伸(2023/12/23/12:50)


 多大な反響をいただいております。「ここにいるぞ~(横山光輝風)」とのお声も。地下に巨大なマグマがあるのかもしれません。それを噴き出していただくにはどうしたら良いでしょうか!?


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