第7話 ランドセルは爺婆が贈る?

 一番年長の孫が、今年(2024年)小学校に入ります。

 世の中では、孫のランドセルは、祖父母が買うことになっているらしいですね。しかも、母方の祖父母が。

 そんなこと、いったい、誰がいつ決めたのでしょうか?


 それに伴ってかどうか知りませんが、ランドセルはずいぶん「高級化」しているようです。アマゾンを見たら、2万円くらいのもありますが、6万、8万……と、ずいぶん高いのもあります。


 ここでヘソ曲がりガエル登場。

 私は昨年のうちに、孫の母、つまり私の娘に、ランドセルは贈らない旨を言いました。

 カネが惜しいからではありません。


 一つは、贈るとしたら安物というわけにはいきません。しかし、小学生がなぜそんな高価なものを身に付ける必要があるのか、すごく疑問を感じるからです。

 私がサラリーマンだったころ、ビジネスバックはせいぜい1万円くらいでした。


 父親が1万円そこそこのバッグを持ち、その子供が6万円のランドセルを背負い、朝一緒に家を出る。変な光景だと思いませんか?


 もう一つは、ランドセルメーカーあるいは販売会社の「商法」に、うまうまと乗るのが悔しいからです。

 ランドセルは爺婆が贈るものだという風潮を広めれば、孫のためならばと、それに乗ってしまう人もたくさん出てきます。私の周りにも、乗せられた爺婆がいます。

 私に言わせれば、孫可愛さの心理に付け込んだ、汚いやり口です。


 そもそも、体の発育がまだ進んでいない小学1年生に、ランドセルを使わせることからして、疑問を感じます。

 ものによって違うのでしょうが、ランドセルの自重は、大体1.3kgくらいあります。特に、1年生には負担が大きのではないでしょうか。

 公立中学校の中学生は、ランドセルよりはるかに軽いリュックサックを使っているようです。なのに、なぜ小学生にはランドセルを使わせるのでしょう。

 小学生も、リュックサックでいいと思います。

 その方が、親の負担も軽くなります。


 結局、娘は子供に、6万円のランドセルを買ったようです。

 爺婆は、月刊の学習雑誌1年分と、お祝い金を贈ることにしました。

 

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