第7話
臨時ニュースをお伝えします。
昨夜未明、井産江和衣須島の高台にて
自殺と思われる死体が発見され、
病院で死亡が確認されました。
発見者によりますと、死亡していた男性は
安らかに眠っているようだったとのことです。
ピッ
???「…それがお前の答えか…」
???「…何だか、つまらないな…」
???「なぁ、これでよかったのか…?」
???「…残念だよ。」
ーー
主人公「…。」
バタッ
主人公「あぁ…」
朝4時、早くに起きた俺は、
自分の部屋の壁に倒れ込み、うなだれる…
自分の運命を悟り、絶望するしか
出来ないんだ…
…でも俺はやっぱり、死ぬんだな…
初めから分かってはいたよ、ただ…
主人公「これで、終わりなんだな…」
主人公「…まだ、やりたい事が
あったんだがな…」
主人公「…死ぬ、なんてやだな…」
主人公「…どうしようか。」
プルルル
主人公「ん?着信か、何だよこんな時に…」
「ちょっと!すごいわね!まさか
雪乃財閥の不正を暴いてくれるなんて!」
…メールは母さんからの物だった。
そう言えば、雪乃財閥の不正を暴こうと
したのは母さんや父さんに
言われたからだったな…
主人公「俺のおかげじゃない、と…」
ピッ
主人公「…。」
主人公「そう言えば、結局何で俺に
雪乃財閥の不正を暴いて欲しかったの?と…」
主人公「…」
ピッ
主人公「もう返信来たのか、早いな…」
「それは が雪乃財閥の分家の不貞で
産まれていて事実的に雪乃財閥の血を
受け継いでて、それを奴らが
知らなかったからよ。」
「あと、もう一つは雪乃財閥の娘の
結衣ちゃんと繋がりがある事を
楓花さんから聞いていて、
こうするしかないと思ったの。」
主人公「…そう言うことだったんだな。」
主人公「ありがとう、と。」
思えば、最初から楓花さんが俺の親を
使って来させるつもりだったんだな…
主人公「…いや、待てよ…。」
この理論には矛盾がある…
それは、俺が島に来る前のことだった、
楓花さんは俺に島に行かない方が言いと
行っていた…。
主人公「…多分俺を危険に晒したく
無かったって理由だろうが、だとしたら
何で俺の親を差し向けようとする必要が
あったんだ…?」
主人公「…そこが分からないな…。」
ピッ
主人公「ん、何だ…?」
「そう言えば、島での生活はどう?」
主人公「楽しくやってるよ、と。」
…こうして母さんと話すのは久しぶりだ。
…と言っても1ヶ月立ってるか
立ってないかくらいだが…。
ピッ
「そう、よかった…でも、たまには
こっちにも顔出してね、待ってるよ!」
主人公「…。」
主人公「分かったよ。と。」
主人公「…。」
もう、きっと、もう母さんとは会えないんだ。
もう、残り少ない命なんだ、いつ死ぬかも
分からないのに、そんな簡単に
会えるわけ無い…。
主人公「…もう、時間がないよ。」
俺の命が尽きるまでに、出来る事は
全部やろう…。
主人公「よし…」
俺は一人で虚しくも悲しい決意を決めた。
やる事を全部やって後は世界から消えていく…
それが俺に出来る唯一の事だ。
主人公「皆に辛い思いはさせない、
悲しい運命を背負うのは俺だけでいいんだ。」
もう、鵜伏も雪乃財閥の奴らもいない、
もう自分の意志でやりたいことを出来る
段階に到達したんだ。
主人公「…これで、最後になるかもな。」
そして、俺はそんなくだらないことを
呟きながら学校へ行く支度を進める…。
主人公「…とりあえずこんなもんかな…」
まだ学校へ行くには早い、だがとっとと
飯を食べて、学校へ行ってしまおう。
主人公「…。」
…箸が進まない。
やっぱり、考え事ばっかで頭が
いっぱいになって何も口に入らない…
主人公「…疲れてんのかな、俺…」
それでも、俺は箸を進めようとした…
主人公「…」
ガァン
主人公「うわぁぁぁぁぁっ!」
ガシャァン!
やっぱり、認められなかった。
自分がこんなに早く死ぬことを宿命
付けられている事を不当と感じてじう。
理不尽だと、こんな酷いことありゃしないと
神を恨む…。
主人公「…あはは、もうご飯床に落ちて
食べられないや…」
主人公「今日は朝飯抜きか…。」
主人公「…あぁ、辛えな。」
ーー
キーンコーンカーンコーン
主人公「…終わりか。」
無意味で価値も何もない時間だった…
こんなの、どうせ俺には一生使わない
物なのに何でこんな授業に出なきゃ
いけないのか…
それは簡単な話で、学校にこないと
紫央や舞達に怪しまれるからだ…
…そういや今日は舞が部屋まで来なかった、
と言うか今日舞を見てない。
これはおかしい…
こんなこと、今まで一度も無かった…。
鈴「あ、 君!」
主人公「っ、鈴さん…」
皆の前では何も無かったように、
普通な様に見せるんだ…
鈴「今日は舞ちゃんと一緒じゃないの?」
主人公「はい、今日何でか知らないんですが
舞を見てなくて…」
鈴「あぁ、今日舞ちゃん学校に来てないの…」
主人公「…え?」
鈴「…何かあったのかな、生徒会が
終わったら舞ちゃんに聞いてみる!」
主人公「舞と会えるんですか?」
鈴「確証はない、けど心当たりのある
場所を探してみるよ。」
主人公「…ありがとうございます。」
鈴「じゃ、また明日ね!」
主人公「…はい。」
鈴「 君元気無かったな…何かあったのかな。」
鈴「…あ、舞ちゃんに会えなくて
テンション低かったんだ…」
鈴「そう言うことか、なら私も
本気で探さなきゃね…!」
ーー
主人公「学校に来てない?」
教師「そうなんだ、今日理由も
教えずに休みますとだけ電話が来たんだ…」
教師「…何か知らないか?」
主人公「…いえ、俺は何も…。」
教師「…そうか、すまないな。」
主人公「いえ…」
教師「今日はもう帰るのか?」
主人公「はい…。」
教師「そうか、気を付けてな。」
主人公「…はい。」
…どうなってる?
何か妙だな…。
何か探りを入れるか…?
紫央「 、帰るの?」
主人公「あぁ、一緒に帰るか?」
紫央「うん!そうしよう…」
主人公「紫央と一緒に学校から帰るなんて
いつぶりだろうか…」
紫央「…え?ここに戻ってから何回か
一緒に帰ってたわよね…」
主人公「…ごめん。」
紫央「…いいのよ。」
胸がズキズキと痛む音がしたような、
そんな気がした…。
…やっぱり、記憶障害は治ってないな。
…もし、記憶障害がこのまま進行したら
俺はどうなるんだろう…。
俺は…俺は…
紫央「ねぇ、聞いてる?」
主人公「あ、ごめん…!」
紫央「…ねぇ、 大丈夫…?
疲れてるんじゃないの?」
主人公「あ、あぁ…俺は大丈夫だ。」
本当は全然大丈夫なんかじゃない。
けど、そんな風に正直に答えられる訳がない。
俺は皆に嘘をついてでも皆を傷つけないって、
そう決めたんだ、だから…
紫央「…無理しないで、あんたが倒れたら
皆心配するんだから…」
主人公「わ、分かった…。」
紫央「…てかあんただいぶやつれてない?
ちゃんと寝てる…?」
主人公「あ、あぁ…」
嘘だ、本当は寝付けなくて2時間も寝てない。
紫央「本当かしら…」
主人公「…」
紫央「じー…。」
主人公「しっ、紫央…?」
紫央「…決めた、今日は と一緒に
寝るわ、そうしたら を監視できる…」
主人公「っ…え!?」
主人公「今日はダメだ…」
紫央「え…なんでよ?」
主人公「部屋が散らかってるんだよ…」
紫央「それだったら、片付けてから
部屋に入れればいいじゃない…」
主人公「…そうか。」
紫央「…そう言うことだから、分かった?」
主人公「あぁ…。」
紫央にあんな部屋を見せたくない、
見せたら幻滅されるだろうから…
紫央「じゃ、私待ってるから…。」
主人公「あ、あぁ。」
紫央「…」
紫央「あいつ、どうしたんだろ…」
紫央「分からない、全部終ったはずなのに…」
ーー
主人公「…もう、入って大丈夫だ。」
紫央「そう?じゃ、入るわね。」
ガチャ
紫央「…あら、普通じゃない…」
主人公「…そうか?」
紫央「これなら別に片付けなくても
良かったんじゃない…?」
主人公「…そうかな?」
紫央「…えぇ。」
紫央「…そう言えば、結衣を見てない?」
主人公「え…見てないが。」
紫央「今日、実は結衣を見てないの…」
主人公「実は俺も今日舞を見てないんだ。」
紫央「…そういやあの二人、
何気に仲良かったから何かしてるのかしら…」
主人公「かもな。」
紫央「あの二人のことだから、
の病気が治った記念のパーティーの
準備でもしてるのかもね。」
主人公「…だったら、嬉しいんだが。」
紫央「…せっかく病気も治って、
雪乃財閥の脅威も去ったのに…」
紫央「アンタ、何か恐れてるみたい…」
紫央「何がそんなに怖いの?」
主人公「…まさか、怖いもの
なんか無いよ。」
…真っ赤な嘘だ。
言えないよ、あんなこと。
紫央「本当に…?」
主人公「あぁ、本当だ。」
紫央「…私にはそうは見えないわ。」
主人公「…。」
紫央は、まるで全部見透かしてるみたいだな。
思えば紫央は人の特性とか、そう言うのを
見透かすのが得意だったな、
それに勘もいい。
紫央にバレないようにするのは、
骨が折れるだろうな…。
紫央「ねぇ、 …。」
主人公「…何だ?」
紫央「私達に何か隠してない?」
主人公「…え?」
紫央「…ごめん。」
紫央「 を疑ってる訳じゃないの、
ただ、心配なの…」
紫央「このままだと、 が
壊れてしまいそうで…」
主人公「…」
ただただ、心が痛い…。
主人公「…俺は大丈夫だよ。
そんな心配は及ばないさ。」
紫央「そうなの?」
こんなに心配してくれる紫央の心を
踏みにじって、虚構を積み重ねて行くなんて…
紫央「でも、1つ…。」
紫央「辛くなったら、いつでも話してね…」
紫央「それに、私だけじゃない、
結衣や舞、鈴さんに楓花さん、
みんな の味方だから…。」
紫央「…だから…」
紫央「私達のこと、いつでも頼っていいから…」
紫央「だから、無茶だけはやめて…」
主人公「…分かった、肝に命じとくよ…」
紫央「良かった。」
あぁ…
何やってんだろ、俺…
いや、これは自分で決めたことだろ、
何怖気づいてんだ…
そんなんじゃ、父さんや鵜伏の野郎に
笑われるぞ…
主人公「…」
紫央「…。」
主人公「紫央、飯、食べる…?」
紫央「うん、私が作るよ…」
主人公「いいのか?」
紫央「うん、私に任せて…」
紫央は足早に料理を始めた…
紫央「とりあえず、適当な食材
使って作っとくね!」
主人公「うん…。」
とんでもない手際の良さだ…
お姉さんから料理を教えてもらったのかな…
紫央「よっし、出来たよ。」
主人公「早…!」
紫央「こう見えても私、料理はかなり
得意なのよ…」
紫央「だから、お嫁にするなら私がいいわよ…
なん…ちゃって。」
紫央「…。」
紫央「っ…。」カァァ
主人公「やめろ、聞いてるこっちまで
恥ずかしくなってくる…」カァァ
紫央「あ、あぁ…恥ずかしい。」
主人公「何でそんなこと…紫央らしくない…」
紫央「ごめん、久しぶりに と平和な
日常を送れると思ったら、つい
思ったことを口に出しちゃった…」
主人公「…お前、変わったな…」
紫央「…そう、なのかな…」
主人公「俺ん中では紫央は冷徹な
奴ってイメージだったから、ギャップが
想像以上にあって破壊力が…」カァァ
紫央「ちょ、何で赤くなってんのよ…!」
主人公「ご、ごめん、でも…」
紫央「と、とりあえず、食べるわよ…!」
主人公「う、うん…!」
ーー
主人公「…」
紫央「…どうしたの?」
主人公「いや、紫央が隣のベットに
居るのがどうしても慣れなくて…」
紫央「1回一緒に寝たでしょ、慣れてよ…」
紫央「慣れてもらなわきゃ、困るんだから…」
主人公「…なんか言った?」
紫央「いや、何も…。」
主人公「…そうか。」
紫央「…ねぇ、 …。」
主人公「どうした?」
紫央「…何かあったの?」
主人公「…え?」
紫央「やっぱり気になるのよ、全部
終ったはずなのに、そんな顔ばっか
してるから、何かあったんじゃないかかって…」
紫央「何でもいいから、話していいのよ…」
紫央「聞かせてほしいの、アンタのことを…」
主人公「…」
ごめん、ごめんよ…
紫央、お前の質問に俺は答えることが
できない、だから…
俺には…
主人公「実は、好きなアイドルが
結婚しちゃって…」
紫央「…。」
紫央「何だ、そんなことか…」
主人公「…何だよ、そんなことって…」
紫央「いや、 らしいなって思って…」
紫央「それによかったわ、深刻なことが
起きたんじゃないかって
思って不安になったけど…」
紫央「間違ってたみたいで、良かった…」
紫央「本…当に…」
紫央「よかっ…た…」
紫央「ぐすっ…うぅっ…」
主人公「ちょ、な、何で、泣いてるんだよ…」
紫央「…ねぇ、そう言ってるのに、
なんでアンタも泣いてんのよ…」
主人公「…え、俺泣いてんのか…?」
紫央「うん、すっごい涙出てる…」
主人公「そうなのか…?」
紫央「…もう、何で泣いてんのよ、フフ…」
主人公「っ…」
紫央「怖かったのよ? がまた
私達の前から消えるんじゃないかって…」
主人公「…」
紫央「 が居なくなったら私、
辛くて生きてられないよ…」
紫央「 、アンタと一緒に楽しい生活を
送れる日々が来る事だけが私の生きる
活力だったのよ…?」
紫央「それ以外に、楽しみを
見いだせなかったの。」
主人公「…」
あぁ、もうやめてくれ。
これ以上は…もう…
これ以上皆の期待を裏切りたくない、けど…
皆を傷つけたくもない…!
どうすりゃいいんだよ、もう…
どうにかなりそうだよ…
紫央「だから…」
紫央「これからもずっと私達と
一緒にいてね。」
主人公「っあ…」
その紫央の笑顔を見て、俺はもう
耐えきれなかった。
主人公「っ…ぐ…」
紫央「ちょ、え、は…?」
主人公「がぁぁっ、っぐ…ぐぅ…」
紫央「な、何でそんな大泣きしてんのよ、
ちょっと!!」
紫央「…もう、ほんとに困った人…」
紫央「ほら、ハンカチ、これで涙拭いて。」
主人公「っ…」
紫央「…何でそんなに泣いてたのよ。」
主人公「…紫央にそんな言葉を
かけられたのが嬉しかったんだよ。」
紫央「えっ、そ、それで泣いてたの…!?」
主人公「うん…」
紫央「な、なにそれ…」
紫央「なんか、恥ずかしいんだけど…」
主人公「…ごめん。」
紫央「い、いいのよ別に…」カァァ
主人公「も、もう寝よう…!」
紫央「うん…そうしましょ。」
主人公「おやすみ、紫央…。」
紫央「うん、おやすみ。」
ーー
主人公「うぃー、学校終わり…」
主人公「だけど…」
やっぱ今日も舞は居なかった。
寮まで戻ってもいないし
今日見ていない…
主人公「とりあえず、帰ろう…」
待って!
主人公「っ!」
舞「…一緒に帰ろ。」
主人公「舞…お前、今までどこ行ってたんだ…」
舞「…ちょっと、予定が立て込んでたの…。」
舞の表情はどこか強張っていて、
いつものような強気さは見えなかった…
主人公「…どうした?」
舞「い、いや、なんでもないの…」
舞「…そういや 、行ってみたい
所とかない…?」
主人公「え、そんないきなり聞くか…?」
舞「いや、な、なんとなくね…」
こいつなんか企んでるな…?
主人公「…そんなのいきなり言われても、
思いつかないよ…。」
舞「そ、そう?ならいいけど…」
主人公「なんかお前、様子おかしいぞ?」
舞「…え?そう…?」
主人公「あぁ、なんか舞っぽくないと言うか…」
舞「…。」
舞「そうだった?ごめんね…」
主人公「…?おう…。」
舞「…そう言えば、昨日即効性の
媚薬が届いて試したかったんだ、いいかな?」
主人公「え、は…?」
舞「ま、騙されたと思って…」
主人公「いや、騙されるか。」
舞「えー?騙されてよ…」
舞「薬っぽい味はしないらしいから
大丈夫だよ?」
主人公「…なぁ、俺がそれを飲んだあとは
どうするつもりなんだ…?」
舞「そりゃもう、おいしく頂かせてもらうよ。」
主人公「やっぱそう言う魂胆じゃねえか。」ベチ
舞「いでっ゛!」
舞「むー、酷いよ…!」
主人公「お母さんは舞をそんなはしたない子に
育てた覚えはありません!」
舞「 はいつ私のお母さんになったの…」
主人公「そりゃ今だよ。」
舞「ま、いいじゃん、巷では母親と
営みを楽しむ系の物もあるらしいし…」
主人公「そんなん一部の奴にしか
需要無いんだよ!」ベチン
舞「あいだっ゛!」
舞「ねぇー、暴力反対だよー!」
主人公「舞がそんなこと言うのが
悪いんだよ…。」
舞「そんな…。」
主人公「…そういやお前昨日
何やってたんだ…?」
舞「…え?」
主人公「いや、昨日寮にも来なかったし
見なかったから、何かあったのかなって…」
舞「…。」
舞「いや、何も無いよ。」
舞「ただ、予定があって忙しかっただけ…」
主人公「予定か、俺が趣味の舞
にしては珍しいな…」
主人公「…それってもしかして
結衣も一緒だったりするか?」
舞「っ…!」
舞「鋭いね、 …。」
舞「実は結衣も一緒に居たんだ。」
主人公「何してたんだ?」
舞「…それは、内緒。」
主人公「何だよ、そんな言えない事なのか…?」
舞「うん、悪いけど教えられない…。」
主人公「…そうか、ならいいよ。」
主人公「…もう、着いたんだけど…」
葉桜「よう。」
主人公「何で居んの?」
寮の俺の部屋の前には何故か俺の父、
葉桜幽希が居た…。
葉桜「どうしてるかなって見に来たんだが…」
葉桜「舞、お前も元気そうだな…。」
舞「はい…。」
葉桜「…。」
葉桜「そういや、昨日は何をしてたんだ?」
舞「え…?」
葉桜「いや、何となく気になってね…」
舞「昨日話だ結衣と居ました…。」
葉桜「何か話したりしたのか?」
舞「…」
舞「はい。」
葉桜「そうか…」
ピッ
舞「待って、結衣から着信だ…」
主人公「何だろうな…」
舞「結衣が次の土曜にサンフィア真北に
集まれって。」
舞「葉桜さんもだよ!」
葉桜「え、俺もか…。」
主人公「サンフィア真北ってあそこか…」
舞「何かやるのかな…?」
葉桜「さしずめ の病気が治った記念の
パーティーでもやるんだろ…?」
舞「あー、ありえるかも…。」
主人公「そんなの本当にやるのか…?」
葉桜「やるだろ、あそこを使うって事は
そう言うことだ。」
主人公「そうか…パーティーか…。」
…そんなの来たって虚しいだけだが、
俺が来なかったら顰蹙を買うだけだ、
行くしかない…。
舞「次の土曜、来てね!」ピッ
主人公「…あぁ。」
舞「…あぁ、私予定できちゃったから
先帰るね…。」
主人公「おう、また明日!」
葉桜「なぁ…」
主人公「どうしたの?父さん…」
葉桜「予定って何だと思う?」
主人公「え、そういや何だろう…」
葉桜「俺が思うに、今のは舞の携帯に
着信が来たことから察するに、パーティーの
準備だろう…。」
主人公「…何でそう言い切れるの?」
葉桜「まず、舞は結衣が俺達を
土曜に呼び出す理由が
パーティーであることを今知った、
よって昨日結衣と居たのはパーティーの
準備じゃない…。」
主人公「…え?」
葉桜「だから、パーティーの準備は
まだ始まってない、だから舞に
手伝ってもらう必要があった…。」
葉桜「ここで一番気になるのは…」
主人公「昨日二人が何をやってたか、だな…」
葉桜「あぁ、だがこれに関してはノーヒントだ、
何も分からない…。」
葉桜「…パーティーの話し合いとかか…?」
主人公「それが学校を休む理由になるか…?」
葉桜「…ちょっと待て、学校を休んだのか…?」
主人公「あぁ、舞は昨日学校に来てなかったって
鈴さんから聞いたよ。」
葉桜「…だとしたら同じ所にいた結衣も
休んでたのはほぼ確定だが…」
主人公「あいつらが学校を休んでまで、
そんなことをするなんて考えられない…」
葉桜「何があったのかな…」
主人公「分からない…」
葉桜「これはまた考えよう…。」
主人公「あぁ…。」
葉桜「俺は帰るよ、またな。」
葉桜「…あと、1つだけ…」
主人公「…何だ?」
葉桜「鵜伏さんの研究所や研究データが今
改めて調査されてるんだ、何か情報が
見つかり次第連絡するよ。」
主人公「あぁ…分かった。」
葉桜「それじゃ、また明日。」
主人公「あぁ、また。」
ーー
そしてそのまま、土曜になった。
主人公「サンフィア真北に行けばいいんだな…」
主人公「あ、そういや何時に来ればいいか
聞いてなかったな…」
主人公「舞に聞くか。」
主人公「今日何時に行けばいい?と。」
ピッ
来れるだけ早く来て!
主人公「…まじか。」
主人公「じゃ、もう行ってしまうか…」
ガチャ
主人公「…。」
葉桜「よ。」
主人公「何で当たり前かのように
家の前にたむろしてるんだ…」
葉桜「今日のパーティーお前と一緒に
行こうと思ってな。」
葉桜「あと、鈴も見つけたからそこに居るぞ。」
鈴「あ、おはよう!」
主人公「鈴さん!」
鈴「今日は楽しみだね、サンフィア真北で
大掛かりなパーティーをやるなんて…」
主人公「あ、やっぱパーティーなんですね…」
葉桜「ほら、予感的中。」
主人公「来れるだけ早く来てと言われたので、
もう行っちゃいましょう。」
鈴「うん、そうしようか!」
主人公「…なんか鈴さん、
テンション高くないですか?」
鈴「そっかな?いつもと同じくらいだと
思うけど…。」
鈴「私はただ、お母さんが言ってくれた
楽しく生きて、って言う言葉に従ってる
だけだからな…。」
鈴「…。」
鈴「お母さん、救えたのかな…。」
主人公「いや、あんなの気付ける訳がないよ…」
鈴「…そうかな…」
鈴「触って確かめてみれば、
気づけたはずなのに…」
主人公「けど、そんなこと普通は
気づかない…」
主人公「きっと、あいつは、鵜伏は
そこを突いたんだ…」
鈴「…駄目な娘でごめんね、母さん…」
主人公「…鈴さんは駄目なんかじゃ
ないですよ…」
鈴「え…?」
主人公「実際、お母さんから言われたことを
ちゃんと実行してますし、それに…」
主人公「皆をまとめてくれましたし…」
鈴「…そんなこと、したっけ…」
主人公「…俺達にとって、鈴さんは
一緒に居て居心地がいいんですよ…」
鈴「…」
主人公「いつも優しく振る舞って、
俺達一人一人のことを考えて動いてくれる、
鈴さんは自分が思ってるよりも
すごいんですよ…」
鈴「そう、なのかな…」
葉桜「…この話はやめよう、湿っぽくなる…」
主人公「…そうだな。」
鈴「あ、もう着いたみたいだよ…」
主人公「よし、行きますか…。」
鈴「うん!」
ーー
主人公「おーい、舞、来たぞー。」
結衣「残念、私だよ…。」
主人公「結衣…お前か。」
主人公「久しぶりだな。」
結衣「…だね。」
結衣「最近は色々忙しかったから
顔を出せなかったんだ、悪い…」
主人公「いいんだよ、別に…。」
主人公「てか、舞は来てないのか?」
結衣「まだ来てないよ、多分楓花さんを
迎えに行ったんだと思う。」
主人公「…やっぱり楓花さんも来るんだな…。」
結衣「大変だったよ、楓花さんの予定に
合わせるの…。」
主人公「あの人そんな忙しいのか…?」
結衣「あぁ、だって今雪乃財閥の社長だよ?」
主人公「え…?」
主人公「えぇっ!?」
鈴「そ、それ本当…?」
結衣「あぁ、仮置きだからまだ
変わる可能性はあるけどね…。」
主人公「楓花さんが雪乃財閥の社長か…」
鈴「てか、雪乃財閥って社会的に
やばいことしたのに、よく生き残れたよね…」
結衣「それも楓花さんのお陰だよ…。」
主人公「そうなのか…?」
結衣「雪乃財閥の威信をたった一人で
回復させたんだ、ほんとにすごいよ…」
主人公「そんなことになってたのか…」
主人公「やっぱ楓花さんって凄かったんだな…」
葉桜「あんなことをした雪乃財閥を
立て直すなんて現実的なことじゃない。」
葉桜「それも、僅かな時間回復させるのは
不可能に近い…。」
葉桜「よく達成できたもんだよ…。」
結衣「私も聞いた時少し引いたよ…」
結衣「まさかやってのけるなんてね…」
主人公「…楓花さんが敵じゃなくて
本当によかった…」
鈴「鵜伏だけでも恐ろしいのに、
そこに楓花さんがいたら…」
結衣「考えたくもないよ、そんなの…」
紫央「来たわよ…。」
結衣「お、紫央か、久しぶり!」
紫央「あ、結衣!アンタ今まで
何してたのよ…。」
結衣「いや、忙しがったんだよ、
すまないな…」
紫央「ハァ…全く。」
紫央「あれ、葉桜さんも来てたんですか…」
葉桜「あぁ、何でか知らんが呼ばれてな…」
紫央「あれ、舞って来てないんだ…」
主人公「楓花さんを迎えに行ってるらしい。」
紫央「そう…」
紫央「てか、何でここなの、縁起悪い…」
鈴「っ…」
結衣「どうせならここでやった方が
あいつらを倒した気がすると思ってな…」
紫央「結衣、アンタってもしかしなくても
かなりの畜生ね…?」
結衣「なっ!?ひっ、人聞きの悪い…」
主人公「だが、確かにここは流石にな…」
鈴「…私は大丈夫だよ。」
主人公「あ、そうですか…?」
鈴「…それに、私ここでやりたい ことがあるんだよね…。」
鈴「…贖罪ってやつ。」
紫央「贖罪…?」
鈴「母さんが死んだ所に行って、
懺悔するんです…。」
鈴「…せっかくなので今から
行ってこようと思います。」
主人公「…いや、それは最後にしませんか…?」
鈴「最後…?」
主人公「全員で行きましょう…。」
結衣「確かに、少なくともこんな所を
会場に選んだ私は行くべきだな…。」
紫央「私も行くわ。」
葉桜「…俺は来ていいのか?」
主人公「一応来てくれ…。」
葉桜「分かった。」
舞「おーい、来たよ!」
主人公「遅いぞ、舞…」
舞「いやー、ごめん、割と急いで
来たつもりなんだけど…」
楓花「まぁいいじゃない、時間には
間に合ったんだから…。」
舞「…ですね。」
結衣「じゃあ、全員揃ったことだし、
パーティーを始めるか…」
舞「 の病気が治った記念だから
ぱーっと行こう!」
主人公「…あぁ…そうだな。」
結衣「浮かない顔だな、どうした…?」
主人公「…いや、何でもないよ…」
舞「せっかくだから楽しもうよ、
今日は主役なんだからさ…!」
主人公「…そうだな。」
主人公「お前達が頑張って準備して
くれたんだった、すまない…」
舞「ううん、いいんだよ…」
舞「私達は が楽しんでくれれば
それでいいから…」
主人公「…何だか申し訳ないな…」
舞「いいのいいの、それより早くパーティー
始めちゃお!」
主人公「…あぁ!」
せっかく結衣や舞が時間をかけて
俺の為に準備してくれたんだ、
俺が楽しまなきゃ失礼にも程がある…
舞「じゃ、 の病気が治ったのを
記念して、乾杯!」
結衣「ちょ、それ私の台詞なんだけど!!」
舞「いぇーい!」
結衣「あぁっ、ちょっと、人の話聞いてる!?」
紫央「あはは、あの二人ほんと仲良いわよね…」
主人公「…嫉妬したりするのか?」
紫央「…まさか。」
紫央「それに、私にはアンタが
居るんだからそれで満足よ。」
主人公「は、はぁ…」
鈴「あーっ、こうしてみると、
全部終わったんだなーって気がするよ…」
主人公「…ですね。」
鈴「でも、個人的に印象的だったのは
が私を呼び捨てで呼んだ時かな…」
結衣「え、そんなんあったっけ…」
鈴「あそこだよ、ここで
人間兵器に囲まれた時…」
紫央「あー、あったあった…」
主人公「…そんなんあったか…?」
結衣「え…」
楓花「そっか…記憶障害って治らないものね。」
鈴「…あ、そうでした…」
主人公「すいません、不甲斐ない…」
舞「いいの、大丈夫だから…」
主人公「俺の記憶障害も治れば
よかったんですけどね…。」
舞「本当ね…。」
紫央「理不尽よね、記憶障害が
治らないなんて…。」
葉桜「…。」
主人公「この話は終わりにしよう、
これ以上の暗い雰囲気はごめんだ…。」
鈴「うん…。」
舞「食べ物でも食べようよ。」
楓花「いいわね、そうしますか。」
楓花「 は何食べる?」
主人公「え…」
主人公「…これにしよっかな。」
楓花「…じゃあ、私もこれにするわ…。」
主人公「…」
楓花「ね、これとか美味しそうじゃない…?」
主人公「え、あ、はい…」
楓花「んー…」
楓花「私、これでも のお姉さんなんだよ、
そんな堅苦しい感じじゃなくていいんだよ?」
主人公「は、はい…」
とは言われても…
元々俺のストーカーだった人だしな…
楓花「私、と本当の意味で家族に
なりたいなって思ってるの…」
主人公「…本当の意味での家族…?」
楓花「私達ってDNA上では家族だけど、
まだ全然話したことないし、お互いの事も
知らない…」
楓花「だから、 と仲良くなりたいなって…」
楓花「…私姉なのに姉として何も
してあげられなかったからこれからは
お姉さんとしてできることをしたいんだ…」
主人公「…。」
楓花「…よしよし。」ナデナデ
主人公「え、ちょっ!?」
楓花「フフフ、これ一度やってみたかったの。」
主人公「な、何やってんすか…」
楓花「なんちゃって、これじゃ
私がしたいことやってるだけじゃない…」
主人公「は、はぁ…」
何なんだろう、なんか
俺が思ってたイメージと違うな…。
楓花「と、とにかく、困ったら私に
頼っちゃってくれていいからね…」
主人公「は、はい…!」
楓花「私、 と家族になれる日を
待ってるから…!」
主人公「…はい!」
舞「やぁ、二人とも…」
主人公「舞、何だ…?」
舞「私も一緒に食べていい?」
主人公「あぁ。」
結衣「何?なら私も一緒に食べるぞ…」
紫央「じゃ、私もそうするわ…」
鈴「あ、私もー!」
主人公「…。」
主人公「って、結局こうなんじゃねぇかよ!」
葉桜「…。」
主人公「…あ。」
葉桜「ハハハ、俺は一人なのか…」
主人公「…父さんも一緒に食べる?」
葉桜「あぁ…。」
この人、放っておいたら一人でそこら辺の
草むしってそうだな…。
って、何だこの偏見は…
鈴「てか、結局全員で一緒に食べるんだね。」
主人公「…まぁ、何となく予想はしてたよ。」
舞「てか、葉桜さん人間兵器でも
食べ物食べれるんだ…。」
葉桜「あぁ、一応な…。」
葉桜「人間兵器に腹が減るとか減らないとか
そう言う概念はないけど食い物は食べれるぞ…」
舞「はえー…。」
鈴「ね、 …。」
主人公「何ですか…?」
鈴「ちょっと口開けてて…」
主人公「は、はい…」
鈴「あーん…。」
主人公「ん…。」
主人公「…え?」
俺しれっと鈴さんにあーんって
されたんだけど…
鈴「美味しい?」
主人公「は、はい…」
この人シラを切るつもりだ、恐ろしい…
紫央「あ、鈴さんばっかりずるい、
私も にあーんってする…!」
主人公「嫌な予感が…」
結衣「なら私も。」
舞「私もしたーい!」
楓花「じゃ、じゃあ私も…」
主人公「結局こうなんじゃねえかぁー!」
葉桜「隙あり。」
主人公「はむ…んっ!?」
…え?
鈴「え?」
舞「…ん?」
紫央「あ…。」
楓花「…???」
結衣「葉桜さんが にあーんした…?」
主人公「…!!?」
葉桜「…何だよお前ら、何で俺をそんな目で
見るんだよ…」
鈴「まさか、葉桜さん…」
楓花「そう言う趣味をお持ちで…?」
葉桜「な訳あるかぁ!?」
主人公「きゃー、葉桜さんに
傷物にされたー!(棒)」
葉桜「ちょ、おま、何言って…」
舞「ちょっと葉桜さん…?」ゴゴゴゴ
紫央「ちょっとお話いいですか…?」ゴゴゴゴ
葉桜「あ、えっと、その…」
舞「大丈夫ですよ私達
怒ってませんから…」ゴゴゴゴ
紫央「ちょっとお話を聞くだけです、
問題ないですよね…?」ゴゴゴゴ
葉桜「ちょ、た、助け…」
主人公「お前ら、やりすぎんなよー!」
結衣「葉桜さん、ご愁傷様。」
鈴「あの娘たちに捕まったら最後ですよ、
諦めてください…」
楓花「…まぁ、なんとかなりますよ…」
葉桜「…お前ら…。」
葉桜「お前ら…!」
葉桜「ふざけんなぁぁぁ!!?」
ーー
葉桜「…死ぬかと思った…。」シクシク
主人公「あ、お帰り!」
舞「フフフ…」
紫央「これでもう に手を出せませんね…」
葉桜「はい、もう二度としません、
ごめんなさい…」
結衣「ガチで落ち込んでるよあれ…。」
鈴「ちょっとやりすぎたかもね…」
葉桜「なぁ… …。」
楓花「ねぇ、このピラフ美味しいよ!」
主人公「…あ、ほんとだ!」
葉桜「俺泣くぞ?いい年した
機械おっさんがこれまでにない号泣を
見せるぞ…?」
主人公「ごめん、ごめんて…」
葉桜「ほんとに怖かったんだぞ…
俺は人間兵器で素手の彼女らに
殺される訳も無かったんだが、まともに
生きてる心地がしなかった…」
葉桜「何なんだよあいつら、こんなん
データにないぞ…!」
主人公「…確かに、舞は分かるが紫央まで
ああなるのは意外だったな…」
舞「え、私は分かるの…!?」
主人公「だって、お前はそう言うキャラ
でイメージ固定されてんだよ…」
舞「そ、そんな…」ショボーン
結衣「確かに紫央はあんなに に
愛をむき出しにすることは無かったはずだ…」
主人公「何でああなったんだ…?」
紫央「…もう抑えらんないのよ、
を好きって気持ちを…」
主人公「…え?」
今しれっととんでもないこと言ってました?
紫央「実は昔っからずっとこうだったけど
抑えてたのよ…。」
紫央「でも、 が島に帰って来た辺りから
何か好きって気持ちがどんどんでっかく
なってく気がしてたの…」
紫央「最初の方は病んでたらから
出なかったけど、全部終わって が
死ぬことも無くなったからストレスが
全部無くなって私の中の何かが
開放された気がするの…。」
舞「なんか、凄い事になってたみたいだね…」
紫央「ほんとは を独り占めしたい!
けど!出来ない!」
紫央「あ゛ぁ゛…」
主人公「紫央、お前酔ってんだろ…」
紫央「酔ってなんかないもーん、
に酔ってる…だ…け。」
紫央「…。」
鈴「…え、何?」
紫央「流石に!恥ずかしい!!」カァァ
主人公「え、えぇ…。」
結衣「なぁ、紫央ってこんなやつじゃ
なかったよな…」
主人公「…あぁ、断じて違う。」
結衣「…どうしてこんな事に
なったんだろうな。」
主人公「本当にな、どうしちまったんだろう…」
楓花「成長したのよ…」
主人公「いや、どう言う成長の仕方!?」
楓花「人の成長の仕方はそれぞれなのよ…」
主人公「でもさ…」
紫央「ねぇ! !結婚して!」
主人公「これって成長と言えるの?」
楓花「…どうかしらね。」
紫央「そこは肯定してよぉ!?」
紫央「やだ、恥ずかしくなってきた…」
主人公「やめとけよ、紫央、お前そう言うの
キャラじゃないんだって…」
紫央「でも…」
紫央「こうでもしないと は私を
見てくれないでしょ…?」
主人公「…え?」
紫央「なんか が皆と関わる
時間が少なくなってる気がしてね、
気になってるの…」
鈴「…確かに、学校でも 君に話しかけられる
ことが少なくなった気がする…」
舞「え、そ、そうなの…?」
紫央「うん、何かそんな気がしてね…」
主人公「…そうだったか、すまない…」
主人公「そんなつもりは無かったんだ…。」
鈴「そうなの…?」
主人公「心配させたならすいません、
でも俺は大丈夫です…。」
鈴「そう…?何かあったら言ってね…。」
主人公「…はい、分かりました…」
舞「…とりあえず、食べようか…」
主人公「…食べる以外はないのか?」
結衣「…あ、食べる以外のこと何も
考えてなかったわ…」
舞「あ、確かに…!」
紫央「えぇ、何もないの…」
葉桜「…そう言うと思って…。」
葉桜「持ってきたぜ、 の部屋から
持ってきたゲーム類…。」
舞「お、ナイス!」
主人公「え、何してんの…?」
葉桜「いや、こんなことになるだろうなと
思って準備しといたんだよ。」
主人公「いや、いつ取ったんだよ…」
葉桜「…。」
葉桜「バレないようにな。」
主人公「よく取れたな…。」
舞「私やりまーす!」
結衣「私も一応やるか…。」
紫央「私はとりあえず見てるわ。」
鈴「私もそうするよ、やるかもしれないけど…」
主人公「俺はやるぞ…」
葉桜「頑張ってな。」
主人公「コントローラーまでちゃんと
人数分あるし…どんだけ準備いいんだよ…」
楓花「…よし、私もやるわ。」
舞「おっ、楓花さんもやるんだね…!」
楓花「ゲームはあんまりやったことないけど…
頑張ってみるわ。」
主人公「…このゲーム舞が
強いやつじゃねえかよ。」
結衣「えっ嘘これ私苦手なんだけど…」
舞「フフフ、今回は私の独り勝ちかな…」
紫央「…私これ得意なんだよね、やれば
よかったかな…。」
鈴「ま、とりあえず見てよ…。」
紫央「ですね。」
葉桜「…このゲーム何もわかんね、
どうしよう…。」
主人公「いいか、舞を狙い打ちしろ、
じゃないともれなく全員死ぬからな…」
舞「…このゲーム狙い打ちって概念あるかな…」
主人公「ぶっちゃけ無いかも、
トランプみたいな感じで敗者がいるだけで
勝者とかそう言う概念はないからな…」
結衣「じゃあ、 を確実に狙って
最下位を回避するのが一番だね。」
主人公「…やめてくれ、俺の命が
すぐに尽きる…。」
結衣「いつも私達をボコボコにしてるんだ、
たまにはボコボコにされろ。」
主人公「…慈悲はないのか…?」
舞「そんなの、あると思う?」
主人公「…ある訳がないな。」
結衣「そう言うことだから。」
楓花「よし、始まったわね…!」
結衣「 、食らえ!」
主人公「っ、いきなり来るんじゃねえよ!」
舞「頑張って頑張って!」
結衣「ちょ、見てないで戦いに参加してよ…」
舞「大丈夫、ちゃんと見守ってるから!」
主人公「お前、絶対美味しいところだけ
持ってくつもりだろ。」
舞「うん、そうだよ、だから…」
結衣「え、あぁ、ちょっと!?」
舞「じゃ、これで私は上がりでーす!」
結衣「そ、そんな…」
主人公「やべぇ、早く抜けないと…」
楓花「うーん、攻撃ってここかな…」
そして、楓花さんの攻撃が偶然にも
こちら側に来た…
結衣「…あ゛ぁ゛!?」
そして、その攻撃は無慈悲にも結衣を
打ち砕いた…。
主人公「え、楓花さん…!?」
楓花「え、何?なにも分からないんだけど、
え、これで終わり!?」
結衣「な、何で私ばっかり…」
楓花「え、えぇ…!?」
主人公「結衣、そして、ほい。」
結衣「あ、えぇっ!?」
結衣「ごめん、それは聞いてない…
あ、嫌、待って、死にたくない!!」
主人公「結衣…」
主人公「お前に慈悲は与えない。」
結衣「い゛ゃ゛ぁぁぁ!?」
ーー
結衣「ボコボコにされた…。」
主人公「全部結衣が綺麗に負けてたな…。」
舞「楓花さんに1回1抜け取られちゃったよ…」
紫央「…結衣、あのゲームあんな
弱かったっけ…」
鈴「多分、運がなかったんじゃない…?」
紫央「…そう言う事ね。」
葉桜「…そういやあのゲーム鵜伏さんと
やったことあったな…」
舞「じゃ、次これやろ!」
結衣「よっしこれは私強いよ!」
主人公「ごめん、今聞き捨てられないこと
聞いたんだけ」
紫央「今回は私もやらせてもらうわ…!」
主人公「あ、あの…」
鈴「私もやる!」
主人公「…えっと、父さん…」
葉桜「俺もやるわ。」
主人公「…。」
葉桜「…やるか?」
主人公「うん。」
何で父さんまで…
…なんとも言えない疎外感を感じる…
ーー
葉桜「…やっぱ無理だった。」
結衣「こ、こんなはずでは…」
楓花「…何で勝てたんだろ。」
鈴「楓花さん強かったね。」
舞「ねー…。」
紫央「…負けた。」
主人公「…。」
主人公「楓花さん、これ本当に
やったことないの…?」
楓花「うん、私ゲームとか分からなくて…」
主人公「にしては上手いですね、
俺なんか手も足も出ませんでしたよ…」
楓花「…そんなにだったっけ。」
舞「普通に強かったよー。」
楓花「そう…?何か嬉しいな…。」
主人公「才能あるんじゃないですか…?」
楓花「…なのかな、分かんない…。」
楓花「でも、楽しいね…。」
主人公「楽しんでくれたなら良かったです…」
楓花「…ねぇ、 …。」
主人公「どうしました?」
楓花「敬語じゃなくていいんだよ…?」
主人公「…すいません、癖で…。」
楓花「でも1回敬語で慣れちゃうと
難しいよね…。」
主人公「…ですね。」
舞「え、もう8時じゃん…!」
結衣「あ、言い忘れてたけど今日は
泊まりだから!」
紫央「え、そうなの…!?」
楓花「…まぁ、この中で泊まりになって
困る人は居なそうだけど…。」
鈴「…じゃあ、そろそろ行っていい…?」
結衣「…さっき言ってたあれか。」
鈴「うん、そろそろ行こうと思って…。」
主人公「分かった、行こう…!」
舞「え、そんな急に行く…?」
主人公「何でもいいだろ、
行くタイミングなんて…」
舞「確かに…」
楓花「じゃ、もう行っちゃおうか…。」
鈴「…はい!」
ーー
結衣「…着いたよ。」
舞「…鈴さん…。」
鈴「…」
主人公「頑張ってきてください、鈴さん…!」
鈴「…うん。」
鈴「みんな、見ててね。」
紫央「はい…!」
葉桜「上手くやれよ…。」
鈴「…。」
鈴「お母さん、遅くなってごめん…」
鈴「色々大変で、遅くなっちゃった。」
鈴「…まず、最初に助けられなくて
ごめんなさい。」
鈴「…私が気付けていれば、こうなることも
なかったのに…」
鈴「…私、決めたんだ。」
鈴「もうこんなことは起こさせない、
大切な人は私の手で守るって…」
鈴「…もう、お母さんがされたことを
繰り返させない、もうあんな悲劇は
起こさせないから…!」
鈴「…だから。」
鈴「どうか天国から最後まで見守っていて。」
鈴「私は弱くて、何度も傷つくことになると思う。」
鈴「だから、たまにでいいから
私に力を与えて…。」
鈴「…もう、どんな理不尽にも
負けないから。」
鈴「強くなるよ…」
…ありがとう。
鈴「っ…!?」
鈴、あなたは私の自慢の娘よ…
鈴「お母、さん…?」
だから、悪く考えないで…
あなたは、強い子…
だから、楽しみにしてるわね…
鈴「…」
待ってるから…ゆっくり来てね。
鈴「…うん!」
鈴「見ててね…お母さん…!」
鈴「私、頑張るから…!」
鈴「…。」
主人公「…。」
母親に語りかける鈴さんの
背中がいつもより心強く感じた…。
紫央「…ねぇ、今の見えた…?」
舞「うん…!」
結衣「こう言うのって鈴さんにしか
見えない物なんじゃないの…?」
舞「うん、何で見えたんだろ…。」
葉桜「…何がどうなってる。」
葉桜「…鵜伏さんの仕業だったりするのか?」
葉桜「…まさかな。」
葉桜「鵜伏さんはもう死んだんだ…。」
鈴「…みんな、終わったよ…!」
主人公「やりましたね、鈴さん…!」
鈴「うん…!」
鈴「もう、大丈夫だよ…!」
…そして鈴さんは母への贖罪を果たした…。
鈴さんのお母さんが何で出てきたのかは
誰にも分からないけど…。
ーー
…私は弱かった。
ずっと泣き虫で友達も居なかった…
でも、そんな私をお母さんは見捨てずに
助けてくれた…
…本当に、理想のお母さんだったよ…
ー10年ほど前ー
鈴「…ただいま。」
鈴母「あれ、もう帰ってきたの…?」
鈴「…うん…。」
鈴「…勉強してくるね。」
鈴母「う、うん…。」
鈴母「…そう言えば、もう
友達ってできたの…?」
鈴「…出来てない。」
鈴母「…そっか。」
鈴「…ごめんなさい。」
鈴母「…え、何で謝るの…!」
鈴「…だって、私に友達が居ないのは
私がダメだからなんでしょ…?」
鈴母「な、何を言ってるの…!」
鈴「そう言われたの…」
鈴母「え、誰に…!?」
鈴「…先生。」
鈴母「え…!?」
鈴母「そんなこと…」
鈴「先生はそう言ってた。」
鈴母「鈴、その話は真に受けたら駄目…」
鈴「…え?」
鈴母「そんなのは理不尽よ…」
鈴母「それに、鈴は駄目なんかじゃない、
私が保証するわ…。」
鈴「…お母さん。」
鈴母「鈴、貴女は私の自慢の娘、これは
揺るがない事実だから…!」
鈴「…うん!」
ーー
お母さんはいつも私に寄り添ってくれた。
いつも優しくて、それでいていつも
私の事を考えてくれた…。
…でも、もうそんな人も居ない…。
だから私も独立して、強くならなきゃ…
鈴「お母さん、私強くなるから…」
私が救える命は全て救ってみせる。
私がこの手で…。
ーー
楓花「…。」
これでよかったんだよね…
紫央ちやんも舞ちゃんも結衣も も鈴も
皆巻き込んだ…。
死者も出た、皆が死ぬ可能性があった。
私は皆を死ぬ危険に巻き込んでしまった…
主人公「…楓花さん、どうしたんですか…?」
楓花「…何でもないよ。」
主人公「…何かあるなら話してください、
俺も気になることがあるので…」
楓花「…。」
楓花「私ね、迷ってるんだ…。」
楓花「本当にこれでよかったのか…」
主人公「…」
楓花「実際にこれで死者も出たしみんな
死ぬ可能性があったし、人の形をした
人間兵器を殺させた…。」
楓花「…皆の心に傷をつけたんじゃないかって、
申し訳ない気持ちになるんだ…」
主人公「…俺は、これでよかったと思います。」
主人公「ああ言う奴はいずれにしろ正されるべき
でした、楓花さんは正しい事をしましたよ…」
楓花「…確かに、そうだね…。」
楓花「…最初、 をこれに巻き込むべきか
悩んでたの…。」
楓花「確かにこの計画には必要な存在だけど、
私にとって大切な弟だし、そんな人に
死んでほしくなかった…。」
楓花「…だから一度は行くのを止めようとした。」
楓花「…でも、君は自分の意志で島に
行くことを選んだ…。」
楓花「だから、止められなかった…。」
楓花「…でも、私にとっては、何よりも大切な
弟を助けられたのが唯一の救いなんだ…。」
主人公「…」
主人公「ごめんなさい…」
楓花「え?」
主人公「え、あぁ、何でもありません…」
楓花「そ、そうなの…?」
嘘なんです、全部…
それに、自分の意志で島に行ったってのも…
ーー
主人公「え?俺が絶対島に行くようにしてた…?」
葉桜「あぁ、そうだ…」
葉桜「島からお前に念導波を送って、
島の存在を思い出して行くようにしてた…」
主人公「…確かに、俺も島に行く前頭の中の
何かが島に行くようにしていた気がしたんだ…!」
葉桜「それは多分俺が送ってた奴だ…。」
主人公「やっぱり…!何かおかしいと
薄々だが感じてたんだ…!」
葉桜「俺はあそこで眠ってた時も意識はあった、
だから念導波を送れたって訳だ。」
主人公「…人間兵器にはそんな能力も
あったのか…。」
葉桜「俺には特に多くの改造が施されてたから
機能は多いぞ。」
主人公「そうなのか…あの鵜伏、
父さんの意識があることに気付いていたのか…?」
葉桜「可能性は半々だ…。」
ーー
紫央「…」
あいつ…今何してんのかな。
…そんな些細なことすらも
気になってしまう自分が居る…。
…私、やっぱ好きなんだな、あいつのこと…
… ってやっぱり島に戻ってきてから
変わったよな…。
雰囲気もそうだし、細かいとこも
いっぱい変わった所がある…。
…最近あいつどうしちゃったんだろ…
大人しいと言うか、悲しそうな感じがして、
何かあったのかなって思う…
紫央「…。」
結衣「…なぁ、紫央、少しいいか…?」
紫央「結衣、どうしたの…?」
結衣「ここだと聞かれるから私か
紫央の部屋で…いいか?」
紫央「いいわ、じゃあ、
私の部屋で話しましょう。」
結衣「…あぁ。」
ーー
ピピピピ
葉桜「…何だよ、こんな時間に…」
葉桜「はい、もしもし…」
葉桜「…え?何だって!?」
葉桜「はい!すぐ行きます!」
救いは、あるぞ、ここに…!
最後の希望は、確かにあったんだ…!
見てろよお前ら…!
奇跡を…見せてやる…!
ーー
主人公「…。」
もう朝か…。
ガチャ
舞「 、おっはよー!」
主人公「わぁ、びっくりした…」
舞、そんなピンポイントな時に来ないでくれ…。
舞「紫央も帰っちゃったよ、私達も帰ろ…」
主人公「あぁ…。」
鈴「あ、二人ともおはよう!」
主人公「鈴さん!おはようございます。」
鈴「二人も今から帰り?」
舞「はい、 の準備が終わってから
帰ろうと思ってます!」
鈴「そっか、じゃ、一緒に帰ろ!」
主人公「そうしましょう…」
そして、準備を終えて鈴さんと舞、
気がついたら居た結衣と楓花さんと
一緒に帰ることにした…。
楓花「鈴、顔つきが変わった気がするわね…」
鈴「そうですか…?特に変えては
いないんですが…」
主人公「無意識のうちに変わったのかもな…」
鈴「あー、あるかも…」
楓花「鈴もずっと頑張ってたものね…。」
主人公「鈴さんも成長したんですね…。」
舞「ねー…。」
鈴「むぅ…何と言うか、変わらなきゃなって
思ったんだよね…。」
主人公「ほう…と、言いますと?」
鈴「私の中で、お母さんが死んで、それも
生きれる可能性があったってなったから
もう無理だって諦めてた自分がいてね…」
鈴「でも、そのままの弱い自分じゃ、
天国のお母さんに笑われちゃうって
思ったんだ…。」
結衣「だから、変わろうとしたの…?」
鈴「うん。」
鈴「もう、全部投げ出そうとか
考えたこともあったけど…」
鈴「でも、考えたんだ…」
鈴「苦しいのはみんな同じ、大切なのは
苦しみの大きさを数えて、他人と
比べることじゃなくて苦しくても苦しみから
抜け出すために追いかけるの…」
鈴「…辛い現実や運命を乗り越えた先にある、
限りのない幸せを…。」
鈴「まぁ、苦しくても
ひたむきに頑張ろうってこと。」
主人公「…鈴さん、そこまで考えてたんですね…」
鈴「ふふふ、これでも伊達に生徒会の
副会長やってませんから…!」
楓花「…鈴、成長したわね。」
結衣「…鈴さんは、元から頼りになる人だよ。」
結衣「それは、あの時から
ずっと変わってない…。」
楓花「確かに、結衣の言う通りね。」
鈴「実際に私達は苦しい現実を乗り越えて
ここまでやってきたんだから、素直に喜ぼう!」
鈴「ね…!」
主人公「…っ、はい…。」
主人公「っ、ゲホッ、ゲホッ…」
舞「だっ、大丈夫…!?」
主人公「あぁ、問題ないよ…」
…その言葉を聞いて胸がズキズキと
痛む音がした…。
…いや、違う、これは…
主人公「…」
血を、吐いた…?
主人公「…っ!」
主人公「やっべ!今日急用あるんだった!
ごめん皆、俺先行くわ!」
舞「ええっ、ちょっと!?」
結衣「ど、どこ行くんだよ…!」
主人公「…!」
急用なんて真っ赤な大嘘だ…。
こんな姿あいつらには見せられない…!
主人公「はぁ、はぁ…!」
どうしよう…今も口の中がたまらなく痛え…
主人公「はぁはぁ、どうしよう…!」
このままじゃ、今死ぬかも…!
葉桜「おーい! !」
葉桜「聞いてくれ、鵜伏さんはやっぱり
特効薬を作ってた!どう言う訳か誰にも
教えてない隠し部屋に特効薬を
しまってたんだよ!!」
主人公「やばい…」
主人公「…あ。」
葉桜「…え?」
その瞬間、意識が途絶えた…。
その最後の瞼には、微かに寮と…
葉桜「なぁ、おい、嘘だろ …!」
葉桜「なぁ、返事しろよ、おい…!」
葉桜「おい、返事しろ…!」
葉桜「頼む、頼むよ…!」
葉桜「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!」
俺に必死で何かを語りかける…
父さんが…見えた…。
next…
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