ダチョウオンザサンド

「草食ってるとは思ったけど、草食性の雑食なんだな」

  川崎はダチョウの為にホームセンターの敷地の一角に、園芸用の砂で砂地を作ってやりながら、駅前から持ってきた図鑑でダチョウの事を調べながら独り言をつぶやいていた。

 そしてそれとは別に、小松菜の種をプランターに植える作業をしていた。

 まだホームセンター内のレストランに、葉物野菜はあるが、家庭菜園の本にも簡単だと書かれていた小松菜とほうれん草をプランターに植えていた。

ダチョウはそんな風に動く彼を見ながら砂地でのんきに寝そべっていた。

 ダチョウの寝姿と言うのは一風変わっていて、地面に座り込んだうえで、首を地面に無防備に横たわらせて寝るのだ。

 おそらくは原産地サバンナにおいて身を低くして外敵から隠れるための寝姿なのだろう、事実はどうあれ、ダチョウの寝姿はかわいい。


 川崎は少々思い立って、ダチョウの身体周りを計ると居る砂地とは離れた場所でダクトの加工を始める。

 問題はどうしても大きな音が鳴り、ゾンビが集まってくることと、胴やらダチョウ弱点と言うか嫌いなものが大きな音だと言う事だ。

川崎が作ろうとしたのはダチョウ用のアーマーだが全身と言うのは、加工し始めた時点で不満そうに川崎を見始めたダチョウの視線に負けて諦めたがダチョウの首から下を守るブレストプレートをせいsくすることにした。

直接金属が当たっては痛かろうと、作業着を切って貼り付けている。

「しかし、いつまでもダチョウと呼ぶのもなんだかな」

 などと呟くが、川崎は自分自身ににネーミングセンスがないのは自分でわかっていた。

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