第四話 慌ただしすぎる絵師さん選び
前回のあらすじ
担当さん『イラスト担当候補の方を二日後までに教えてください!』
私『考える時間が実質一日!?!?!?』
6月27日。私はプロット修正作業を一旦中止し、あらゆる意味でとんでもねえ無茶ぶりに急遽対応することになった。
これが出版業界の洗礼か……と慄いている間にも、時間は無情に過ぎ去っていく。
締め切りは明後日。選考期間は実質一日。ええいもうやるしかねえ! と覚悟を決めた私は、メールに添付されていたイラスト担当候補者の皆様の参考イラストを拝見していく。
ここで一番重要視したのは、私がイラストにおいて重要視する部分をハッキリさせること。
担当さんのメールには『先方がお忙しい場合はお断りされる場合がある』とも書かれていた。
つまり、候補に挙げた全員から断られる可能性もあると言う事だ。
そうなれば、担当さんは再びイラスト担当候補者を探すところからやり直しになる。
その場合、私が重要視する部分=明確な基準があれば、担当さんはそこに沿って候補を挙げられるし、再び選んだ候補者全員がイメージと合わないという事故も未然に防げるだろう。
それに『この絵師さんのここが好き!』という点を伝えておけば、担当さんから絵師さんへオファーしやすいかもという打算もあった。
参考までに、私が設けた基準の一つに『十代(=シモン・オルフェと同世代)の主人公の作品を描いたことがあるか』がある。
これは『DUO』がコミカライズを見据えた原作小説であり、少年漫画的なイメージを多分に含んでいるためだ。そのため今回は『十代のキャラクターを魅力的にデザインできる方』という条件を挙げさせていただいた。
こうしてどうにか期日までに担当さんへ返信。打診の結果、春田さまにイラストをお引き受けいただけることになった。(お忙しい中お受けいただいて、本当にありがとうございます……!)
【以下、宣伝】
春田さまに描いていただいた主人公二人が表紙を飾る『
表紙もさることながら、挿絵もめっちゃくちゃ美しいので、是非お買い上げの上ご覧になってください!
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