第14話 拠点作り(後編)
「何年間つかってないんだ」って汚さだった。中にあったものを全て外に出すと凄い量のゼッケンが見つかった。
「この、破けた物やナンバーが剥がれてれるやつ必要?」設楽が言った。
「僕達のものではないから破けた物以外は残しておこう」と僕は言った。
ボロボロのカラーコーンはガムテープで補強して直せば使えそうな物がいくつかあった。
「おいおいコレどうする?」設楽が聞いてきた。設楽が聞いてきたのは変形仕掛けている金属の白い棚だった。外に置いてもいいと思ったのだが中に置いておくことにした。
「ゼッケンは俺が持って帰って洗濯しておくから今度きた時ダンボールに入れてしまっておこう」
「わかった!頼むよ」
僕は「続きは次回で」と言い、メンバーと集合して現状報告をして解散した。
サンダーズのメンバーの予定把握は田村、有村、賀喜で共有し次の練習日を決める。キャプテンの仕事はメンバーの予定の確認、練習場所の確保だ。西町のサッカーコートの予約は僕らで独占している。無料だが次の練習日が2週間後だと申し訳ない気持ちになった。
あと1つの問題があった。グランドの予約が無理だった場合の第二練習場所だ。この先、僕が清掃などをして綺麗になれば増える人もいるだろう。場所によっては他校のメンバーの練習する機会が増えるかもしれない。掃除は各ペア個人で集合し終了させることが出来た(ホコリに泥にで服を3枚ほど)犠牲にしたが。
匂いは消臭スプレーで解決出来た。ビブスをしまったダンボールを机替わりに外にあったベンチを室内用にし変形した棚は私物置きにまり部室のような部屋が完成した。トイレも綺麗になりトイレットペーパーは購入し使えるようになった。西町のグランドは生まれ変わったのである。
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