第15話 活動休止

僕らが西サッカーグランドの整備が終わった頃、秋元は1つの問題に直面していた。秋元も含め僕らは全員中学三年生だ。つまり、受験生である。秋元は親が勉強に一生懸命だったため初めは学力が落ちるのを含めサンダーズのメンバーになることも難色を示していた。秋元が希望する受験先は県内トップレベルのエリート校だ。秋元は少し前に母に活動内容を伝えた。そして、週に2〜3日ぐらいになると伝えたら塾や勉強が疎かになるといけないから辞めるように言われてしまったのだ。秋元は翌日、三原中のメンバーを集めサンダーズを辞めることになってしまったと伝えた。また、今週から塾の回数も増えたため全員に伝えることが出来ないことも伝えた。その話を聞いて田村は「辞める」のではなく「活動休止」ということにしたらと提案した。秋元も「活動休止」という形をとることに同意しサンダーズの活動を、ほとんど出来ぬままグランドから去るということになった。僕は、秋元の親に交渉しようとしたが秋元の母を奏でよく知っていたため止められてしまった。残りのメンバーには練習時に僕が伝えた。もちろんショックは受けたが他校のメンバーは交流も僕らと比べてなかったため同情はしたがショックは受けていない様子だった。

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