【特別兵器:海爛】

 『隊長!こちら上級戦闘兵5番兵ですが、この状況危険です!奴らが来ています!機械巨兵が!』

 いやな報告が一番最初の戦争、ツーヴィルサード戦争。

 機械巨兵とは今回の戦争相手、『RR2世界征服主義国家、異能力部、本部兵とその傘下』で作られた元のデータが人間の兵器。

 「来たか、機械巨兵『ロード』!」

 機械巨兵ロードは高さ10メートルほどの大きさで、その巨兵の数は軽く調査しただけで100を超えるほどにまである。

 「ロードは特別兵器で壊す。海爛シーランを派遣する。」

 ヴァレンティーナと違う特別兵器シーラン

 『ありがとうございます!早く準備をしてください!こちらは限界です!』

 「わかった。急ぐ」

 そういって通信を切り、シーランに連絡を送る。

 

 ピコン!


 シーランの携帯に一つの通知が来る。

 「至急、第三番地区に向かうように、か」

 シーランはすぐに携帯を閉じ、なるべく早く着くよう急ぐ。

 「待ってて、三番地区のみんな。誰も死なせない!」

 

 【シーランの大切な人】

 「シーラン様!」

 「大丈夫なの⁉」

 シーランがつくとその目に映る光景は想像を超えるひどさだった。

 「今はそれどころじゃないです!巨兵が!」

 落ち着きがない5番兵は頭部から血を流しながらシーランに伝える。

 「わかった。倒してくる。みんなに応急処置をするように本部へ伝えて!」

 「はいっ!」

 彼女は5番兵の返事を聞いた後すぐにターゲットをロックオンする。

 

 「消えろ!」

 

 彼女の声は大きく、また恐ろしい声と変化し機械巨兵の内部エンジンから崩壊させる。

 「これでおしまい!」 

 彼女は腰にささっている剣を抜き出し、刃を機械巨兵の回復機リカバリータンクを破壊する。

 「ふう。あとはここのRR2の戦闘兵を排除するだけ」

 そして彼女は『これは大事な人から受け継いだ力』と言ってゆびでっぽうの形から一つの球体を生み出す。

 「ドン!」

 シーランがその言葉を発した瞬間球体が飛ぶ。

 「よし、集中して!」

 シーランは両手を前にかざし、その手の感覚を広げた。その瞬間‥‥

 「うわー!なんだでかすぎる!」

 彼女の撃った球体は突然巨大化し、RR2の戦闘兵のかなりの数を排除した。

 「これで戦いやすくなったでしょお!」

 そしてシーランは任務を終え本部へ戻る。


 【シーランとヴァレンティーナの過去】

 私はヴァレンティーナ・ディア・ルークスタチア。

 今、特別兵器様と特訓を受けている。

 

 

 

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る