冬の散歩
雪の上を歩くのって、なんだかわくわくする。冷たいから思わず早足になっちゃうけど。
あれあれ?
ぼくはびっくりした。足跡がいっぱいある。
どうやらわくわくしていたのはぼくだけじゃないみたいだ。
おや?
後ろの方からざくっざくっと音が聞こえる。
雪が押しつぶされているような感じ。
まずいぞ、誰か来たみたい。ぼくは急いで飛び立つと、近くの電線の上にとまった。
「あっ、逃げちゃった」
下から聞こえてきたのは残念そうな声。赤いものを背中にしょって、黄色い帽子をかぶっている女の子だった。
「どうしたの?」
その後ろから別の女の子が追いかけてくる。茶色いものをしょったその子は、黄色い帽子の子よりもお姉さんらしい。
「鳥さん逃げちゃった」
「しょうがないよ。鳥さんはとっても怖がりだから、人間が近づくと逃げちゃうの」
「そっかぁ」
お姉さんの言ったことに女の子は納得したようで、そのまま二人は歩いていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます