第322話 〈狩友〉の人体総変異&双魔変異リスト(四章終了までに登場した奴限定)

⚪︎佐藤 渉



『人体総変異 タイプ《緋雷神龍》』


(装置の形状)


ジッポライタータイプ(彼岸花が彫られている)



渉が1番最初に作って変異した人体総変異形態、渉曰くパワー型。

髪が赤くなり毛先が白くなる。更に髪型が長髪になり頭に鹿の様な角が生え、手足の一部に赤い鱗と甲殻、更に細い尻尾が生え両目の色の配色が逆になり爬虫類のような縦割れの瞳孔になるのが特徴。

赤い雷を角、両腕、両足、尻尾から無制限に放電でき、更に自身は雷を完全に無効化する体質に変化する。そこに緋雷神龍本来の身体能力が足されるのでかなり強引に攻めても大体はパワーとスピードで何とかなってしまう。なお、電圧は調整可能な為にモバイルバッテリーなどにも充電は可能だったりする。

因みに渉の中に入った魂との相性は良好。

最初こそ常に中立の立場で様子見をしていたが、渉が本体に勝った為に渉を認め、現在渉の魂の方の姉として魂に自分の魂を結合して強くしようと努力している。




『人体総変異 タイプ《魂骨炎狐龍》』



(装置の形状)


ジッポライタータイプ(髑髏が彫られている)



渉の2つ目の人体総変異体、自分が初めて狩った龍だから記念に製作した。渉曰くテクニック型。

髪が白くなり目は黄色で爬虫類のような縦割れの瞳孔、人間の耳は消えて頭に狐のような耳が生え狐のような白色の尻尾に背骨がくっ付いている物が生えるのが特徴。尻尾は今までにないくらいにもふもふで気持ちいいらしい。(一二三の体験談)

パワー、スピード共に緋雷神龍には負けるが1番の強みは特殊能力である白い炎、この炎は単体ではダメージは与えられないし熱くも痛くないから特に何も感じない。

だが、この炎が骨に燃え移るとその骨を自由自在に操る事ができる。更にこの炎は接着、強度強化、浮遊、形状変化など様々な事を燃えている骨に付与できる為に巨大な骨の大蛇を作ったり自分に骨をくっ付けて武器にしたりケンタウロスの様に四足歩行になれたりする。

更に骨粉に炎が燃え移ると炎自体がゲル状の様な炎に変化する、その場合は粘着力、弾力性、が高くなりありとあらゆる衝撃を吸収する。理論上はレールガンの弾ですら止められる為に防御力が高い。

そしてこの炎の最大の特徴は痛みがなく暑くもない、ただ骨を操るだけの炎なのだがこの炎は全ての骨、つまり生きた生物の骨にも燃え移れば全身の骨をいのままに操れる所。痛みも暑さもない、傷つけない代わりに体内に入っても気づかない白い炎は軟体動物などの骨がない生き物以外には脅威でしかない。

因みに渉の中に入った魂との相性は最高。

自分を負かした渉に絶対の忠誠を誓っている為に自身の魂を深く渉の魂と結合して強くするのも怠らない。1番深く魂と結合しているので、渉が体内にいる魂骨炎狐龍に問いかけると返事を返せる。最近人参の美味しさに気がついた。




『双魔変異 タイプ《緋雷神龍》+《魂骨炎狐龍》』



(装置の形状)


双魔変異装置内臓サバイバルナイフ『試式変異短刀〈国崩れ〉』


渉が初めて双魔変異装置を使い変異した緋雷神龍と魂骨炎狐龍の双魔変異体、渉曰くじゃじゃ馬だが使い慣れれば万能型。

髪型は長髪だが白髪になり毛先は赤い、鹿の角のような角の近くに狐のような耳、尻尾は狐ような白色の尻尾でその尻尾には大量の赤い鱗が付いた背骨のような骨が引っ付いている。両腕は赤い鱗や甲殻が生え、両足は人間サイズの緋雷神龍の足に変化して、両目がそれぞれ右目が緋雷神龍の目で左目が魂骨炎狐龍の目になるのが特徴。

2体のモンスターの身体能力と特殊能力が渉の中で一つになっているので、この状態の渉は赤い雷も白い炎も使える。そして最大の特徴となるのが尻尾に引っ付いている赤い鱗が大量についた背骨。この背骨は赤い鱗が生えた分強度も増しているのだが、この背骨は内部に赤い雷を五発分充電できる機能があり白い炎と合わせれば遠隔で自分の雷の射程範囲外の敵にも雷を当てられる様になっている。勿論そのまま物理攻撃にも足場や移動するための乗り物としても使える。尻尾自体も普通の状態ならもふもふだが緋雷神龍の尻尾も混ざっているのでいざって時には戦車の装甲くらいなら貫通するくらいに硬質化できる。




⚪︎月神 桜



『人体総変異 タイプ《凍念麒麟》』


(装置の形状)


ジッポライタータイプ(次兄の形見、桜の花びらが彫られたジッポライター)



桜が使う人体総変異体、渉曰くスピード型。

髪は長く伸びて一部が凍ってポニーテールになり、髪色は鮮やかな光沢のある水色になる。

頭には鹿のような角とおでこに小判サイズの水色に発光している小さい角が生えていて、下半身からは水色の馬の尻尾の様な物まで生えて更瞳は黄色になるのが特徴。

この変異の状態だと身体能力はスタミナとスピードが凄まじい事になり、腕力とかは普段の自分とそれほど変わらなくなるが、特殊能力が異常な為に別に気にならない。

特殊能力は触れた物を全て凍らせる。文字通り投石だろうが炎だろうが溶岩だろうが雷だろうが全て凍らせる。全ての物やエネルギーを分子レベルで凍らせる事ができ、そして凍らせた物は触れただけで直ぐに砕け散る。触っても触られても凍らせられる、しかも凍らせる対象を自分で選択する事さえできる。

ただし、この能力の弱点は必ず触るか触られるかしないと凍らせられない事。

つまり空を飛んでいる相手や対岸などの物理的に近づけない相手などには防戦をする以外の選択肢しかない。相性が合う物なら無敵だが、相性最悪の物ならとことん不利になってしまう。

因みに桜の中に入った魂との相性は険悪。

元々凍念麒麟は繁殖する為以外はオスメス関係なく出会ったら必ず殺し合うほどの一匹狼みたいな性格であり、魂の状態でもそれは変わらない。だから桜に自分の力を使わせるのは別にいいが、それ以上の干渉はこちらからはしないし桜にもさせないと決めている。

ただ負ける事や無様な戦いをするのだけは許さない、自分の全てを使うなら勝つ事と誇りを胸に戦わないと…自らの魂ごと彼女の魂を凍らせ、砕け散る覚悟である。



⚪︎如月 叶



『人体総変異 タイプ《神羅豪木》』



(装置の形状)


小刀(渉にアドバイスして作ってもらった特注品、鞘に「望」の文字入り)



叶の人体総変異体、渉曰く自分が欲しいと思うほどのタンク型。

体の所々に苔などが生え、肌の一部が木のようにガサガサになり目の周りにヒビが入っているような模様がつき、左目の瞳だけは赤く光り両手両足に木の根っこのような物が巻きついているのが特徴。

実はこの変異では叶の身体能力は一切増加しない。何故なら神羅豪木は肉食植物、その場からあまり移動せずに獲物を捕食するので身体能力というものが皆無だから。

しかしその分特殊能力が強く、まず手足の根っこのような植物は自分の意思で伸ばす事ができ、射程距離は無限。切られたりしても叶自体には何もダメージは無いし、なんなら切られてから直ぐに新しい根が生える。

コレだけでも汎用性が高いが更に凄いのがその根っこから無限に出せる樹液。この樹液は液体だが任意のタイミングで固まり、琥珀になる。その琥珀の強度は異常、戦車の砲弾でようやくヒビが入り、そのまま数発打ち込めば砕ける位には硬い。その為何かに塗って琥珀でコーティングすれば即席の盾、モンスターに樹液吹き掛ければ琥珀で動きを拘束、地面などに樹液を撒き散らせば即席の舗装道路にしたり建物や船の壊れた所に樹液を使えば補修剤代わりになるなど様々な使い道がある。

因みに叶の中に入った魂との相性は不明。

何故なら元が植物のモンスターだから魂はあれど知恵も対話する能力すらない。ただただ叶の魂の一部に軽く根を張り、普通の木の様に葉が生い茂った大木であり続けているだけである。



⚪︎城ヶ崎 一二三



『人体総変異 タイプ《白金流星龍》』



(装置の形状)


注射器型(渉が叶のアイデアに触発されて作った渉オリジナルの型、注射器の一部に「希望」とプリントされたシールと熊のシールが貼られている)



一二三の人体総変異体、渉曰くとんでもないパワー型。

顔の一部以外の全身がプラチナの鱗や甲殻で覆われ、その上にタングステンや蛍石などが鎧のように張り付いている。そして太い尻尾と背中から大きな翼が生えているのが特徴。

この変異をするとスピードと柔軟性は落ちるがそれ以外はかなり強くなる。しかし体についている鉱石やでかい尻尾と翼のせいで地上で歩いたりするのは遅い。

しかしこの龍の特殊能力は、自身の鎧としている鉱石の石の石の隙間から黒いモヤの正体である特殊な粒子を発生させる事。このモヤが全身を包み込むと、ありとあらゆる突風や雨や毒などから自身を守り、自分の意思で全身にかかる重力やベクトルなどを浮力に変換し、調整する事で自分が中に浮いたりできる。他にも石と石の隙間に空気を沢山貯蔵でき、口の甲殻に貯めた空気を送り呼吸が出来るようになる酸素ボンベの様な体の作りをしているし何なら岩の隙間から浮けるようになる粒子を放出する事で推進力を産み、ジェット機のように空を自由に飛べるようになるなどかなり優秀。

因みに空だけではなく宇宙や水中も自由に移動できてしまうし、何なら単体で大気圏突入して宇宙に行けてしまう。

その能力と超重量級の体重と体積に落下速度と星の重力が加わればもはや一二三は隕石と変わらない、その為少し高い位置から急降下しただけで落ちてきた所にクレーターができてしまう。

因みに一二三の中に入った魂との相性は最高。元々能天気かつ単純で喧嘩好きな性格なのだが、一二三が自分の能力を使い空を飛び「早く飛ぶのが気持ちいい」と発言したので一気に気に入り、そのまま一二三の魂とある程度結合して魂を強くしていた。ただ自分の死因となった緋雷神龍と一二三が対面した際はリベンジとばかりに一二三を魂から煽ってしまい、結局また緋雷神龍に負けて不貞腐れつつも更に一二三の強化をして緋雷神龍にリベンジするべく奔走中。



⚪︎ミリア•アルバート



『人体総変異 タイプ《仮面猿》』


(装置の形状)


注射器型(マラカスのシールが貼られている)



ミリアの人体総変異体、渉曰く妨害とサポートを両端できるバフ&デバフ型。

髪色が茶色になり白色の猿の半面を顔に付け、下半身から猿の尻尾が生えるのが特徴。

猿のようなモンスターのため全体的に身体能力が強化されるのだが特に体の柔軟性と握力が強くなる。

特殊能力としてまず自分の着けている半面を含めて半面を最大3枚まで複製できる。この能力は簡単に言うと彼女の半面は骨と同じ成分で構成されており、人体総変異中に外すと直ぐにその下から新しい半面が生産される。そして3枚目以降は半面が外れなくなり、複製した2枚の中の一枚でも壊れなければ次の半面を複製できない。

そして最大の特徴として複製した半面が視界内にある場合のみ、0.7秒位でその半面と自分の位置を入れ替える事ができる。そしてこの能力は基本的に半面があればいいので地面に半面が落ちるだけでも入れ替えができるが、もしその半面を誰かが装備していた場合はその人ごと自分の位置を入れ替えられる。

だが、コイツには2つの弱点がある。

一つは半面が破壊された場合は入れ替えができない、一応半面が少し欠けたりヒビが入ったりまでならまだ大丈夫。だが欠けてる部分が半面の3分の1になる、もしくは完全に砕けていると駄目でまた新しく半面を複製するしかない。

二つ目は入れ替えの際に連続で入れ替えると三半規管に負担がかかり目をまわしてしまう事。

その為三半規管の強化が必須である。

因みにミリアの中に入った魂との相性は良好。何故か魂の中にもマラカスなどがあり結構楽しく踊る毎日を送っている。だが、良好の割には魂を結合していない。理由として踊る方が楽しいかららしい。



⚪︎四季 夏美



『人体総変異 タイプ《???》』



(装置の形状)


???



夏美の人体層変異体、夏美は基本人体総変異せずに他のメンバーを介護する為に作らなかったが四章の事件後に夏美にも必要だと判断して用意した。能力は不明、ただ今言える事はこの人体総変異は戦うための変異ではないと言う事くらいだろう。

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