第318話 城ケ崎 一二三
【城ヶ崎 一二三 (ジョウガサキ ヒフミ)】 女性
[二つ名]
〈暴食龍姫〉
〈着ぐるみパジャマソムリエ〉
[好きな食べ物や好きな物]
喫茶月の兎の全メニュー
渉の創作料理
叶の食べたら心からポカポカする料理
仲間達と食べる料理
家族と食べる料理
可愛い動物
ぬいぐるみ全般
努力をする人
面白い人
家族や仲間達(特に如月 叶)
[嫌いな食べ物や嫌いな物]
昆虫食全般
電子レンジで5分以上温めないと食べられない冷凍食品
泥団子などを手作りの料理と偽って食べさせられ、それを今でも馬鹿にしている地元の幼馴染(男)
努力をバカにする人
夢をバカにする人
家族や仲間に危害を加える存在
厄介なファン
[初登場時のステータス]
⚪︎ジョブ
『武闘家』
素手での攻撃や蹴り、関節技やプロレス技などが強化されるジョブ。任意で強化を抑える事ができる為日常生活は普通に遅れるが、グローブやナイフ、ネンチャクなどの一部の武器以外を装備すると強制的にジョブの効果が消える。
⚪︎スキル
『龍人化』
自分の頭から角が、お尻辺りから尻尾が生えて体の一部に鱗が生えるなど自分の体の筋肉全てと全身の骨と体の一部を龍に変化させるスキル。
その力は強力、ダンジョンの深層までなら普通に通用するレベル。更に成長の余地もあるぶっ壊れ性能だが事前に装備に尻尾の穴などを作っておくか開放的な服装でなければスキルを使った瞬間ズボンなどは簡単に突き破って尻尾が生えてしまう。服をダメにしたくないなら隠し穴は必須。
『暴食』
何でも食べられるスキル、その範囲は凄まじくスキルの所有者が自分の意思で口に運び咀嚼、その後に飲み込めばそれこそ何でも食べられる。石だろうがモンスターだろうがガソリンだろうが食料になり胃袋で消化され、栄養として自分の血肉になる。ただ正式な食べ物以外は一律豆腐と同等のカロリーとして扱われるが食べ物の中に寄生虫がいても関係なく、病原菌や薬物が混入していてもそれごと消化する、つまり完璧に何でも食べられる様になるスキル。更に自分の体に蓄えたカロリーを消費すれば肉体を強化できる能力もある。
これだけ見れば最高のスキルなのだが、このスキルには2つのデメリットがある。
1つは空腹感と食欲の増大する。歳を追うごとに胃が食べ物を消化するスピードが早くなり空腹と食欲が増大、遂には自分の意思で制御できなくなり大抵20歳前後で精神が空腹による飢餓に耐えられなくなり理性が崩壊して暴走するか、脳が空腹感による精神的負荷に耐えられなくなり脳死からの植物状態になるかの二択になる。
二つ目は強化の制限時間、このスキルでカロリーを消費して肉体を強化する場合は絶対に30分以上は使用してはいけない。何故なら30分以上連続で使用すれば全身の筋肉が等しく強化され続ける負担に耐えられなくなり、強化を止めた瞬間に一気に全身を巡る激痛と疲労感が襲う事になる。
つまりそのスキルはデメリットが大きすぎてメリットが霞んで見えてしまうスキル。
『食い溜め』
食べ物を無限に食べられて、更に1日に必要なカロリーや栄養素以外は全てスキルに貯蓄できるスキル。
文字通りどれだけ食べても一日に必要なカロリーや栄養素以外はスキルに自動で貯蓄され、好きなタイミングで消費できる。
しかしこのスキルは満腹感を感じにくくするというデメリットがあり、そのせいで無意識についつい食べ過ぎてしまう。
因みに食べた物のカロリーや栄養素を知る能力と今現在スキル内に貯蓄しているカロリーと栄養素を常に把握できる能力もある。大食いタレントが是非欲しいスキルである。
[四章終了時のステータス]
⚪︎ジョブ
『武闘家』
『写真家』
手ブレ、ピンボケなどの様々な写真を撮る際に気をつけないといけない全てを感覚で補い、例え市販されているインスタントカメラであろうが最新のカメラと変わらない位に綺麗な写真が撮れるようになるジョブ。因みに映像をビデオに撮影する行為は別のジョブがあるのでそれには補正がかからない。
⚪︎スキル
『龍人化』
『暴食』
『食い溜め』
『リミッター』
自分の何かに制限をかけるスキル。このスキルは自分自身なら年齢や痛覚や寿命などの一部を覗き、それ以外であれば何でも制限がかけられる。例えば自分の髪の毛の伸びる長さを制限して自分の肩から下に絶対に伸びなくしたり、筋力を制限してか弱い人を演出したり、食欲を制限して少食になったりできる。
ただ、このスキルの厄介な所は常に自分に1つは制限をかけ続けないといけないというルールがあり、側から見たら普通に使いずらいスキル。
しかしこのスキルの真価は自分の持つスキルやジョブにも制限をかける事ができて、尚且つ制限に細かい設定を付け加えたり、自分の意思で瞬時に制限を解除したりまた同じ制限を追加したりできる点にある。
要は人によってはとんでもなく価値のあるスキルだ。
『強肝臓』
自身の肝臓の機能が人の5倍くらいの性能になるスキル。二日酔いなどには一生無縁な人生になるが、逆に言えば酒などに酔えなくなる。人によっては最悪だろう、因みにスピリタスをラッパ飲みしても飲んで数秒後にはアルコールは完全に分解される。
[キャラクター詳細]
渉の仲間、そして叶のヒロインその①。
白髪、青色の瞳、可愛い系の顔、しかし普段は無表情で無口などのかなり属性を合わせもつが本当は大食いで皆と笑顔で会話したり楽しみたい普通の女性。だが、スキルの影響で会話や表情を出すとカロリーを消費してしまう為普段は無口で無表情を貫かないと生きていけない体になってしまった。
一二三は生まれた時はただよく食べる程度だったのだが、5歳の誕生日を迎えると事態は急変。『暴食』と『食い溜め』のスキルのせいで食べても食べてもすぐにお腹が減るようになってしまった。
一二三の実家は米農家であったのでその時はまだ一二三は両親が作るお米を食べて何とか食欲による飢餓を押さえてはいた。しかし、一二三が小学校6年生の時にとうとう一二三が抑えていた食欲が暴走。無意識に地元の山の木や草、鳥や蛇、虫やキノコなど毒や食用に向かない物関係なく手当たり次第に食べまくり、山の一部を円形脱毛症のように丸く地面しかない更地にしてしまった。
その為一二三の両親は東京に住んでスキルやジョブについて研究している親戚(母親の姉、自身のスキルの影響で自分の呼吸法が完全に皮膚呼吸になっているから常に水着か下着姿でいないと酸素不足で死ぬスキル持ち)に相談、検査の結果一二三のスキルの異常性にようやく気がついた。
しかし解決する方法が当時は無かったので両親は落胆したが、親戚は一二三を東京の自分の自宅で預かり、私立の中学校に通わせつつダンジョンでの戦闘データと捕食を両立させて解決案を見つける提案をして、最終的には一二三が自分の意思でそれに同意。以降は両親への今まで迷惑をかけた分を合わせた仕送りと親戚に渡すデータと学費などを集める為に配信者デビュー、その圧倒的な力と捕食シーンから〈暴食龍姫〉の名で有名になった。しかし、どれだけお金を稼いだり必要なデータを集めても解決する策が見つからない毎日が続き、日に日に強まる食欲による飢餓に苦しんでいた。
そんなある日に肉を焼いていた渉に遭遇、食べ慣れたモンスターの肉だったが調理されて更に自分好みの味付けだった為に思わず笑顔になり思わず渉の横を陣取り肉を焼かせ続けるという奇行に走る。その様子は配信に映っていたのですぐにSNSを盛り上がらせ、以降一二三は渉に他のダンジョンのモンスターをお土産にして肉を焼かせる謎行動を始めた。
だが、その後に渉がダンジョンを制覇し、スキルを新しく手に入れた。その事実を知った一二三と親戚はコレが唯一の解決案だと確信して一二三が制覇しやすいダンジョンを探すべく謎行動をやめて東京内のダンジョン巡りを開始。幾つかのダンジョンを巡り続ける日々を送っていたある日、東京スカイツリーの中層で空腹になり、その時に目の前に現れたモンスターを食欲に負けて尻尾から踊り食いをし始め、その最中に偶然渉達三人に遭遇、以降は一緒にダンジョンを制覇する為に仲間になる。
ダンジョン制覇後は『リミッター』のスキルを手に入れ『暴食』による食欲と消化するスピード、『食い溜め』による満腹感などに制限をかける事に成功、ようやく普通の女性としての体を手に入れた。
しかし昔からの癖は中々抜けないので無口ではなくなったが基本は無表情で過ごしてしま。後、小刻みに制限をいじったり外したりして食事を笑顔て楽しんだり、味を評価して自作ランキングを作ったりと食に対する変な楽しみ方を手に入れた。
彼女の趣味はぬいぐるみ集めと着ぐるみパジャマ。実際に自宅の部屋には大量のぬいぐるみと着ぐるみパジャマがクローゼットにあり、睡眠する時は最近手に入れたお気に入りの着ぐるみパジャマを着て、かなり気に入っているぬいぐるみを抱きしめて寝ている…因みに着ぐるみパジャマは宝箱から出てきたカワウソの着ぐるみパジャマ、ぬいぐるみは東京タワーの会場の物販で売られていた叶のぬいぐるみである。
それと叶の事はかなり好きである。
東京タワーの深層で新しい装備をつけた叶を見た一二三はその渋い装備が似合う叶に見惚れ、そのまま恋に落ちた。普段はその様子を見せないようにしてはいるが不意に叶が女性といるとヤキモチを妬いたりする。勿論叶と両思いな事には気づいていない。
最後に、一二三はかなり素直な性格であり天然だ。
その天然は昔両親のベッドの下からチャイナドレスが出てきたから母親に聞いたら、
『コレは夜にお父さんとベッドで戦う為の戦闘服よ!』
の言葉を鵜呑みにして、渉達から本当の理由を聞くまでは『戦闘服だから』と言う理由で秋葉原の中古コスプレコーナーで購入したチャイナドレスを来てダンジョンで戦っていたくらいの天然だ。
一応理由を聞いて以降はチャイナドレスを着ないようには努力はしているが新しい装備も見た目ライダースーツ+猫耳パーカーな為正直どちらも恥ずかしい装備な事には変わらない、しかし本人は機能美と肌の露出面積が少ないので気にしていない。現在渉に人体総変異時の時に翼が生えるから背中のみ肌が露出しているライダースーツの製作を依頼している。
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