第2話
俺は朝食を食べた後ダンジョンギルドにて検査を受けるべくキチンと準備をした。
そして今は父さんの車に乗ってギルドに向かっている。
赤信号で止まり、助手席に座っている俺が暇を持て余している時に運転中の父さんがスマホを渡してきた。
「渉、暇ならコレで動画でも見ていなさい」
俺は父さんにお礼を言いながらスマホを受け取る。せっかくのダンジョンの知識を手に入れるチャンスなので車酔い覚悟でスマホでダンジョンについて検索を始めた。
調べた結果
⚪︎ダンジョンは19xx年に突然に全世界に広まった
⚪︎ダンジョンは地面から黒い板の様な物が地面に刺さっていてこれに触るとダンジョンに転送される
⚪︎ダンジョンと言うが現在確認されている階層は全四階層
⚪︎ダンジョンの面積は北海道と同じくらい
⚪︎ダンジョンの階層はゲームとは違い周りを海に囲まれた陸地、空もあれば川もある。しかも場所によっては熱帯地や沼地、砂漠や雪山などがダンジョン全体をしめている
⚪︎モンスターは基本人に好戦的であり危険であるが中には温厚なモンスターもいる。
⚪︎ダンジョンには各階層ごとに住んでいるモンスターは違う。そして食物連鎖もしっかりとあるが基本モンスターは無限湧きに近いと考えられている。その為モンスターの根絶は無理。
⚪︎ダンジョンには宝箱があり、その宝箱の中身は基本見つけた人の物である。なお、パーティを組んでいた場合は話し合いで解決するのが原則。
⚪︎各階層の移動手段として遺跡跡みたいな所にある幾何学的模様、通称ポータルがあり各階層の何処かにあるポータルを探さないと次の階層に行けない。使い方は幾何学模様の上に乗るだけでよく、モンスターもポータルには近寄らない。
⚪︎各階層のポータルには次の階層に行く物の他に各地に帰還用のポータルが複数あり、比較的にモンスターが近寄らない場所、もしくは温厚なモンスターの溜まり場や次の階層に進むポータルの隣にあることが多い。なお見分け方は帰還用ポータルは模様はなく、その代わりに赤い十字架が刺さっている為これに触ると入り口に帰還できる。
⚪︎階層は浅い所から順番に(浅層)(中層)(深層)(禁層)と呼ばれ現在全世界で深層まで攻略されている。
⚪︎ダンジョン内では銃火器や爆弾、細菌兵器などは使えないが電波は通っているのでスマホによる通話や配信、テレビの生中継や武装していないドローンなどはダンジョンで使える。
⚪︎因みにダンジョンに人が入らず放置しすぎるとモンスターがダンジョンから出てきてしまいコレを(スタンピード)と言い、とても危険な為自衛隊などが定期的にダンジョンに入ってスタンピードを起こさない様にしているが銃火器が使えない為毎年死者がでている。
…などなどまだまだ色々な事が書いてあったが酔ってきたので一旦検索をやめて窓を見る。
「渉、もうすぐギルドだからスマ…ホはやめてるなよしっ」
父さんがそう言うと市役所みたいな建物の駐車場に入った。
〰︎数時間後〰︎
「検査の結果、渉くんのジョブは「職人」です」
…職人?
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