最低な自分へ

@to_mato

第1話(完結)

自分は最低な人間です。


今日午後6時半頃、母が家に帰ってきた。

少し大学の話をした。ちなつは先日大学受験に失敗し、これからどーするか考えていた。


「なんで国公立なの?」「なんでこんな時期に頑張らなくちゃいけないの」


周りは推薦入試で合格した人が多かったため、ちなつは少しプレッシャーを感じていた。


ちなつ 「もう私立の大学行きたい」

母 「う〜ん。」


父帰宅。


母 「ちなつ、私立1本で行きたいって〜」

ちなつ (父さんに言っちゃうんだ)

父 「受かればいいでしょ」

母 「だって、ちなつ〜」


私の中で何かが切れた。

プレッシャー、悲しさ、悔しさ。

親に頼らなければ大学に行けない無力さ。自己嫌悪。

親に対する少しの失望。


私が親でも同じことを思うだろう。でも、ちなつにとってはプレッシャーでしか無かった。

その日は、母とは口を聞いていない。

ちなつも自分が自己勝手な傲慢な、最低な人間だということは感じていた。

それがより一掃、親への申し訳なさ、自己嫌悪につながっていた。

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