~海異~ 最終話

「楽しかったね、『』」


「うん!楽しかったね!・・・あ!サンダルが片方、ない!」


「あーあ、もう。もっと早く言ってよ。もう、戻れないよぉ」

 サイドミラーを見ながら、高速に入る列の中に並んでいる為にUターンはできない状態でした。


「んー、また買ってあげるから、諦めなさい」


「えー・・・あ、じゃ次はライダーがいい!」


「フフッ・・・あればいいね。とりあえず、後でちゃんとサンダルじゃなく靴の方履いて」


「うん!わかった!」


「また、来年もこようね!」


「うん!」


 あなたはまた記憶が変わり、わが子『健太郎』との楽しかった思い出として、またこの海に来たくなりました。そして、なぜか『決意』も込めて。絶対に来ないといけない。そんな使命感もなぜか感じながら。


 その真意はまた、来年に思い出されることでしょう。


 この次こそ、に会えるはずです・・・・・・





~海異~      END



Next Episode   ~山着~⇩

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