幕間14♡:if~姉が孕んだ未来~3

◆◆◆◆


 2人で夕食を食べ終え木製の桶を用意する。大きさは直径が1.5m、高さは30cmくらい、また、それとは別に、湯の張った普通の大きさの桶を持ってくる。


 私とリンは徐ろに衣服を脱ぎ、互いの身体をお湯につけたタオルで拭く。


 我々の住んでいる村には浴場が無いため、湯船で身体を洗う代わりに、濡れタオルで汗を拭いているのだ。


 初めのうちは、お互いの裸を見ないようにそれぞれで行っていたのだが、背中など1人では拭いにくい箇所があり、また、どうせもっと恥ずかしい行為を行うのだから……ということで、今では互いの身体を洗い合っている。


 タオルをリンの乳房に押し当てて擦ると、彼女は口元に手を当て「んっ」と小さな声を上げながら身体を震わせた。


「リン、前よりも胸が敏感になっていない。」


「うん。離乳食に変えてから胸が張っちゃって……。今、触られるのヤバい。」


 私は徐ろに、タオルを持っていない手でリンの乳首を摘むと「あぁ……んんっっっ……」とリンの口元から扇情的な声を漏らした。


 そして私の手を払い囁く。


「バカ! 今、声を出したら、あの子が起きちゃう。」


「ああ、ごめんごめん。まさかリンの胸が、そんなに敏感になっているとは思わなかったから。」


 リンはニヤニヤと笑いながら、私のアソコをタオルで包み乱暴に拭う。


「アンタ、誤っているくせに、ここ、どうしてこんなに固くしているのかしら?」


 先程のリンの反応が可愛すぎて、アソコがこれ以上無いくらい大きくなっていたのだ。そして、痛いくらいに乱暴に扱われているにも関わらず、悲しいことに、我が息子は一向に小さくなる気配がない。


「これ以上はヤバい。」


 私はそう囁いて、リンのことを抱きしめる。私の膝をリンのアソコに押し当てると、普通のお湯よりも粘性が高い――いやらしい音がする。


「リンも、余裕なふりしていたけど、もしかして準備できているの?」


 リンは私の首元に回した腕の力を強めた。


「うん。私の腿の付け根あたりあたっているコイツが、『今日も私の中に入ってくるんだな』って考えたら、こんなになっちゃっている。」


 リンは私に抱きついたまま、私の首元から片腕を外して私の手を掴み、自身の茂みにあてがった。アソコから垂れる蜜が、茂みどころか太腿まで濡らしている。

 

 私は片手でリンの後頭部を掴み、そのまま唇を奪う。そしてリンの口内に舌を伸ばし入れるとリンも我慢出来ないかのように舌を絡ませた。


 最近、我々の間で、これが行為の合図となっている。


 我慢が出来なくなった方が相手の唇を奪い、相手が舌を絡ませたら行為を開始するという流れだ。


 もし体調が悪いなどで行為をしたくない場合は、歯を閉じたり舌を引っ込め、相手のキスを拒否する。まあ、暗黙的にこんな合図が生まれてから、行為を拒否したことなど殆ど無いのだが……。


 しばらくの間、互いに舌を絡ませた後、リンから乾いたタオルを渡される。


「……身体拭いてからね。いつも以上にベッドが濡れたら、大変なことになっちゃうから。」


◆◆◆◆


 その後、私とリンは互いに「我慢ができない。」と言ったようにベッドの前で再び唇を重ね、もつれ合うようにベッドへと倒れ込んだ。そして、唇と唇の隙間が全く無いほど、互いの唇を押し付け合う。


 私は我慢が出来なくなり避妊具をつけようとすると、リンに腕を掴まれた。


「ねえ、もう1人作らない?」


「え? 今、手のかかる時期だから、もう1人増えたら大変じゃない?」


「うん。でも、私とセツナは2歳違いでしょ? 最近ね、『父さんと母さんも同じように苦労していたのかな?』って思うの。それに、次に生まれる子が男の子だったら、きっと仲の良い姉弟になるはずよ。」


「私とリンくらい仲良くなったら困らない?」


「私達のような関係になりそうなら……流石に止めるけど……駄目かな?」


「良いと思う。私ももう少し、家に早く帰れるよう頑張るよ。」


 避妊具を置き、唇を重ねた。


 私とリンは、深いキスをしながら身体を重ねることが多い。


 近くで寝ている娘を、大きな声を上げて起こさないようにするため……ということにしているが、私はリンの唇に籠絡されている。


 この2年近く、行為の度に何時間もの長い接吻をしている内に、リンとキスをするだけで、身体が溶け、彼女と1つになるような感覚に陥るようになった。リンも同じ様子で、激しいキスをするだけで、アソコを濡らし身体を震わせている。


 今日の行為も同様で、互いに唇を離さず、呼吸を荒げ、舌と舌を絡ませ合いながら何度も何度も彼女の中へと注ぎ込んだ。


◆◆◆◆


 窓から差し込む明るい日差しに照らされて目を覚ますと、となりで毛布に包まりながら、年齢よりも幼く見える表情で寝息をたてるリンの姿が目に入った。穏やかな表情で可愛らしく寝息をたてるその姿は、とても1児の母には見えない。


 この家の壁は薄く、外から仕事をする音が聞こえる……仕事をする音……!?


 私はハッとして飛び起きた。それと同時にリンも目を擦りながら身体を起こす。


 私は着替えをしながら「リン、もう朝だ。」と告げると、彼女も飛び起き、素早く木製のマグカップに牛乳を注ぎテーブルの上に置く。それと同時に私にパンを投げた。


「朝ご飯、パンで良いわね。」


 (投げてから言うなよ。)などと思いながら牛乳で喉を潤し、パンを食いながら外に飛び出した。


 家を飛び出す瞬間に、私達の娘が大きなあくびをする姿が目に入った。

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