第3話 次の階層 *別視点あり
俺は変な人間とであった扉に入ったが、
この先は下りの階段のようだ。
そこは少しひんやりとしているが、毛皮で守られている俺には関係ないようだ。
それに、口からも炎が出ているし。
階段の一番下までついたようだ。目の前には、大きめの扉が見える。
そこに入ると…
『!? さっきまで岩肌の部屋しかなかったのに階層が変わればこうも変わるのか。』
そう、そこにあったのは森だった。
変な鳥の鳴き声も聞こえるし、虫の巣も見える。
『? この距離から巣がこんなにも大きく見えるだと…虫は一体どのくらいの大きさになっているのかわからないな。』
とりあえず、俺は先に進んだ。しかし、森に入ろうとしたところで俺は穴に落ちてしまった。
『いや、これは穴じゃない、アリジゴクだとこの大きさの巣だと考えると本体は…』
バシャッッッ
急に中心付近から巨大な柱が伸びてきた。
いや、あれは柱ではなく、アリジゴクの刃の部分のようだ。
アリジゴクの刃は鉄のような色でいたるところに返しがついている。
『あれに挟まれたら真っ二つだな。』
ここは敵の情報を調べるに限る。
アイアンアゴク…一般的にはアリジゴクと呼ばれる生物を巨大にしてハサミが長年鉱物を食べ続けたものは鉄よりも固くなると言われている。音に弱く驚いて飛び出てしまう。
風属性の魔法使いではない探索者だと、上級者でないと抜け出すのは難しい。Cランク。
『ここに来て初めての同じランク帯か、新しい姿になってからの相手としてちょうどいい。』
俺の作戦としては、体を隠しているということは、そこが弱点だと考えられる。
『ならばやることは決まっている。』
俺は全力で吠えた。
これにより、アゴクは地中から飛び出し、その体をさらけ出した。
『〘パワーファング〙!!』
俺はここで初めてスキルを使った。だが、
そんな火力はいらなかった。俺の牙の周りに同じ形の歯をした巨大な幻影ご出てきて、そのままアゴクの体を引きちぎった。
さらに刃までもが切り裂かれていた。
それにより、アゴクの動きは止まった。
その後にも、キラーエイプという牙が長い猿がいたり、ラージラットというでかいネズミをたくさん狩った。
そんなこんなでモンスターになってから一日目の夜を安全な場所がない状態で過ごすことになった。
*別視点 偉い人
俺は探検者協会の幹部の一人である。今日は常闇の星というダンジョンの一階層にてにてフレイムウルフが発見されたことについての会議が行われるらしい。
まだ誰も会議場にいないが。
「クソッ、あいつら遅いなもうすぐ開始3分前だぞ。」
この男、この言葉から分かる通りくそまじめな性格で、他の幹部からよく見られていないのである。
ガチャッ
「ヨースッ!」
「先に入るなよ、クソハゲ野郎。」
「誰がハゲや!!」
この言動から分かる通り、この協会は結構重要な立ち位置にいるのに上に立つものの性格が終わっているのだ。
「そんなことよりもA、本当に一階層でフレイムウルフが確認されたのか?」
「それは本当よ、報告書見てないの?それとも、お馬鹿さんだったからかしら?」
「誰がバカやと!」
「A、Bそれぐらいにしろ。それに、その内容を今から話すのだ。とりあえず、フレイムウルフがいたことは確認した。」
「おいおいまじかよ。」
「さらに、目撃した探索者のよると、崖の部分に扉があったらしい。その扉も確認し、ウルフ系統の足跡と蜘蛛の巣が分かれていることを確認している。」
「それで、そのフレイムウルフはどうするのですか会長?」
「そう早まるなC、私はまずは討伐を考えている。君たちはどうかね?」
「私は討伐に賛成ですね。」A
「俺は反対だ。そいつの行方がわからないまま討伐に動くのは新人たちを危険にさらす可能性がある。」B
「俺は賛成かな、放置しておくほうが危険があると思うよ。」C
「結果は賛成ということでいいかな。」会長
「「異議なし。」」A.C
「……了解だ。」B
「それでは、上級探索者を常闇の星に派遣するよう手配しろ。
解散!!」
____________________
どうも作者です。睡眠不足が響いています。眠すぎる。この作品は自分の気分で書いていくので投稿頻度が遅いです。
もし、面白いと思ったら星とフォローをしてくれると嬉しいです。
キラーエイプ…牙の長い猿。集団で行動している。一匹だと弱いが群れると連携をしてくるので強くなる。群れだと狼を狩るケースがある。Dランク。
ラージラット…でかいネズミ。すぐに増えるのでダンジョンによってはネズミしかいないような場所がある。一匹だと一般人でも倒すことができるレベル。Eランク。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます