第6話
初期消火だったので皆安堵の気持ちで消防小屋に戻った。
小屋の半分は8畳の和室になっており団員のくつろぎの場であった。皆靴を抜き真ん中に置かれているテーブルの周りに鎮座すると恒例のものが出てきた。各々が湯飲み茶わんを手にするとなみなみの日本酒が注がれた。団長が手をかざし「おつかれさま」の号令で一斉に酒を飲みほした。
ひと仕事後のいつもの光景であるがM君にとっては至福の時であった。
丁度1時間立つと団長が立ち上がり「今日はご苦労様でした。」と2たび挨拶をして散会となった。団長のメリハリのある行動であった。皆が各々の残った茶菓や酒をかかえて三々五々帰っていった。M君も酒が半分くらい残った一升瓶を2つ抱えて帰路に就いた。
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